2012年3月16日(金)午後10時28分 東京都港区・浜松町駅に到着
JRでは浜松町が東京タワーの最寄となる。この時点で予定より26分早まっている。
めぐみ「どうしようか…?」
ももか「まだ何か?」
めぐみ「ややこしいし逆に歩いた方がいいかとも思ってて。」
なぎさ「一応言うけどここまで常に大荷物だってこと忘れるなよ。」
芝公園まで歩くことにしよう。金曜の夜とあって、飲み会前後の人が多いような気がしないでもない。
なぎさ「お前はダメ。」
さくら「何でさ?最近はあんまり飲んでないのに。」
しばらく歩くと東京タワーが見えてくる。
ももか「本当、きれいね…。」
めぐみ「私も…、見たかった。」
芝公園に入ってくると、東京タワーが良く見える。
めぐみ「…入口どこかわからないけど。」
ももか「そんなのは帰ってから調べりゃいいじゃないの。」
さくら「本当歩きでよかったよね。」
なぎさ「…そうだな。」
東京の夜景はやはり美しい。
めぐみ「本当…。」
さくら「…言葉いらないよね?」
ももか「変に無理するならこれから何も言わないでよ。」
東京タワーを携帯でも撮っておこう。
めぐみ「携帯じゃダメか…。」
なぎさ「どうかした?」
めぐみ「あのね…、これフラッシュないほうがいい。」
ももか「ないほうがいいって?」
めぐみ「ぶれるけど灯りがいい感じに見えるの。」
ももか「ぶれるのはアンタのカメラ使いが下手なだけよ。」
さて、芝公園から地下鉄に乗ろう…。
めぐみ「…あれ、ここって三田線だけ?」
やってしまった?
さくら「…そうじゃない?」
やってしまった。
ももか「…いい加減狂わせないで。」
ここまでの行動はそもそも郡山で1本待たず、E721系に乗ったことが起因なのかもしれない。もっともトラブルなく進んでしまうのはそれで面白くないのだが。
さくら「…忘れてた?」
めぐみ「忘れてた。」
まあそれでもだいたい2年半ぶりとなる東京の地下鉄。とりあえず三田線の電車に乗ることになった。
めぐみ「どうしようかな…」
なぎさ「何が?」
めぐみ「これだけじゃまだ…、何て言うのかな?」
神保町で新宿線に乗り換えるのが最短となる。それではバラエティ性に欠けるので、夜11時ながらもう1勝負してみるか…。
56.芝公園23:03発→春日23:17着 普通/西高島平行き 6306-2
この車両は車端部にボックスがある。路線図を調べた結果、芝公園からだと春日まで乗れば大江戸線に乗換えができる。春日から大江戸線で森下、あとは新宿線で長い1日は終わりを迎える。
なぎさ「乗りたいだけだな?」
めぐみ「ダメ?」
なぎさ「…好きにしていいから、今は寝るな。」
めぐみ「寝ないよ。」
気のせいか程よく薄暗い車内照明、地下鉄としては長い14分という乗車時間、そして青森から40時間ほぼ寝ることもなかった。
ももか「寝ちゃダメよ。」
さくら「寝てないよ。」
57.春日23:22発→森下23:36着 両国方面大江戸線外回り/光が丘行き 12-314
続いて2年半前に大活躍の大江戸線。
ももか「前によく乗った…」
さくら「乗った乗った。けどここはまだじゃない?」
めぐみ「さっきのとこまでだって。」
前回乗ったのは主に"大門から都庁前"と"中野坂上から都庁前、そして"都庁前から春日"。他にワンポイントリリーフがあるので、印象も大きいのだろう。
三田線と同じく、程よい硬さの座席は快適。これも三田線と同じく、14分というのは地下鉄としては長め。照明もこれまた気のせいか、程よく薄暗い。地下鉄に限った話ではないが『散々言われている節電のための照明間引き』ならそれで逆に好都合かもしれない。ただし、眠くはなる。
なぎさ「寝てないな?」
ももか「寝てないって。」
特に寝ることもなく到着。今回もウォータークーラーは役に立ちそうだ。ここから計画していたルートに戻ることになる。
58.森下23:44発→小川町23:50着 普通/つつじヶ丘行き 10-265
期待も何もない車両が8両で入ってきた。この時点で予定より14分早まっている。
なぎさ「もういいだろ。」
めぐみ「十分。疲れたし…。」
6分で到着。大回りしつつ途中でルートも交わっていない、『一筆書き』が成立した。今夜のキャンプ地とした『神田アクアハウス江戸遊』は2年半前も利用している。A5出口が近い、…はず。
ももか「早くしましょうよ遅いんだし。」
さくら「そう言ってるけど?」
めぐみ「わかってます。」
では徒歩でさほど距離もないことだし、向かおうか…。
めぐみ「あれ?」
なぎさ「どうした、また間違ったとか?」
めぐみ「間違ったかも…。」
また迷った?
ももか「そうでしょうよ。」
このあたりは特別な用事でもない限り来ることはない。しかし今回の目的地に至る複数の手段のうちの一つだ。
ももか「迷って…、地図とか調べたの?」
めぐみ「調べたよ。」
さくら「携帯のアレまた使ったら?」
EZナビウォーク!
めぐみ「…ごめん、出てから全然別のとこ向かってた。」
ももか「別のとこってまたアンタ…」
さくら「でも考えたらアレだよ。今まで地下入ってて方向感覚とかわかんなくなって」
なぎさ「あるなそれ。」
そして結局アクアハウスに着いたのは、列車を降りて21分後のことであった。
めぐみ「はい、おつかれ。」
なぎさ「本当におつかれ。」
最終日は東北旅行と趣を変えて、山梨から身延線を回って帰るルートをとっている。その話は後々に取っておくとしようか…。旅行班が再び東北地方を回るのは、2017年のこととなる。
(南東北に愛をこめて… つづく)
東京タワーについて。この日に見た1日だけ『華嵐キャンペーン』で嵐のイメージカラーである青,赤,緑,黄色,紫の5色にライトアップされていたという。3ヶ月以上たってからまとめている、そのときまで全く知らずして。2014年に東京タワーの展望台まで上る話は、またいずれ…。
むつ「…あ、終わったのね?」
ユン「一応まだもう1日分あるんですけど、東北の話だから一旦ここまでって。」
2012年当時は下調べも甘く、予備知識もなく現地入りしたのであまり観光はうまくなかったもの。それが案外、新鮮な気持ちで見られるだろうとも考えている。それともシンプルに観光のしかたが悪かったのだろうか?
フローラ「そういえばあんまりそういうのって…?」
ひな「しませんでしたよね、今まで。そこから散策とか結構、力入れたりも。」
改めて2012年の東北旅行。東京を出発し磐越東線を経て、初日は盛岡。2日目は秋田へ回り、青森。3日目は午前を青森観光に充て、午後は花輪線を経て仙台までたどり着いている。
4日目は仙石線で松島海岸。代行バスと暫定非電化区間を乗り継ぎ、石巻のふれあい商店街。ひと勝負と共に石巻線と東北本線で仙台へ。その後は東北本線を乗り継いで大宮まで南下し、東京に戻ってきた。
むつ「一応言うけど、これ。東京都内発着という体裁ならこうなるって、そういう話。」
ひな「それぐらいわかってるって、便宜上。本当は東京行くバスとか、帰りの回ったのあるし。」
めぐ「ということで、旅先でお会いした皆様にはお世話になりました。改めてこの場を借りて厚く御礼申し上げます。それではまたいずれ、…2017年の東北旅行でお会いしましょう。」
(東北旅行日記2012 おわり)