2012年3月14日(水)午前11時4分 秋田県横手市・駅前町
めぐみ「横手駅前温泉ゆうゆうプラザ…?」
完全にノーマークであった。
ももか「…何、ここでもって?」
めぐみ「そうじゃないかな…、わかんないけど。」
さあどうするか…。
なぎさ「時間だし…、店入って食べるか。」
ももか「何勝手に決めてんのよ。」
ネットでの"厳正なる審査の結果"、数ある横手やきそばの店の中から選んだのは『食い道楽横手駅前支店』。尤も、駅前だけでも選択肢はあった。さすがは『2011年推奨店』、有名人のサインが多い。
さくら「で…、どうするの?」
めぐみ「え?」
なぎさ「忘れたのか?さっきの温泉。」
さくら「どうするか、時刻表出して。」
ここで考えていたのは、要するに『青森での食事』。青森のホテルでは朝食付きのプランを予約してある。朝食はバイキングで、さらに青森を出るのは観光などを考えて11時59分とかなり遅めにしてある。
ところがこれは大鰐温泉での滞在時間を3時間50分と、夕食を考えているために長く取ってあるために、『味噌カレー牛乳ラーメン』を翌日の昼に回した結果である。これでは翌日の『朝食バイキング』と『味噌カレー牛乳ラーメン』の間隔が短くなってしまう。
ももか「最初にわかっててそうしたの?」
めぐみ「最初は…、ただ泊まれればいいかなって。」
それはさておき肝心の焼きそばは角ばった茹で麺で、瀬戸のより確実に太い。水分が多く半熟の目玉焼きがのせられるためか、家で作ってもらったその上に温泉卵をのせたものに近く食べる限りアウェーは感じない。肉がひき肉であることと、添えられた福神漬けぐらいか。
さくら「ご馳走様でした。」
ももか「…また写真ないけど。」
横手駅前温泉ゆうゆうプラザへ…。
さくら「まずとりあえず見てみようよ。」
中に入ってみる。入浴料は1人900円と、計画の大鰐より高い。とりあえず入口にパソコンがあったので調べてみよう。すると、9時半ぐらいまでに青森にいれば大丈夫のようだ。考え付いたのが次の2つ。
その1.繰り上げて横手でひとっ風呂
1本遅らせることで秋田滞在時間が短くなるように見えるが、そこは旅行班の考えること。八郎潟から乗り込む計画の列車は秋田始発なので、この列車に始発から乗ればいいのだ。
横手12:51発→秋田14:01着、15:02発→大館16:50着、17:22発→青森18:55着
その2.大鰐温泉で巻く
入浴時間を可能な限り短くし、1本前の列車に乗れるようにする。これで大鰐温泉の滞在時間は1時間5分となる。
大鰐温泉18:58発→青森20:00着、もしくは特急つがる5号で大鰐温泉19:24発→弘前19:34着、普通に乗り換え20:10発→青森20:53着
さくら「決めるなら今しかないよ。」
どうするか…?
めぐみ「…大鰐行きます。」
考えれば予約は11時に青森だ。7時では食事時間があるとはいえ、早すぎる。しかしこれでお楽しみの温泉が一気に緊迫ムードとなってしまった。
ももか「本当にいいの?」
そもそもは『ほっとゆだ』で朝風呂が最適だったかもしれなかったということ。この日に限って休みとあったので、泣く泣くあきらめたのである。
なぎさ「今更遅い。」
27.横手12:11発→秋田13:23着 普通439M/秋田行き クモハ701-24
乗るのはさっきの折り返し。
ももか「寝なくていいわけ?」
さくら「そんなのいいから前見て。」
ここで復習。秋田新幹線の通る田沢湖線は1435mmだが、この奥羽本線は1067mmで秋田まで行く。大曲からどうするか?
ももか「…コレがどうかしたの?」
さくら「複線に見えるでしょ?違うんだよこれが。」
ももか「これ単線?」
さくら「それが2つ並んでて、横のが新幹線の。」
もうひとつの答えは『三線軌条』である。
ももか「この上を新幹線も通るわけね?」
さくら「よくわかったね。」
ももか「あのね…、これが珍しいってのはわかるの。私だってもう素人じゃないのよ。何年一緒なのよ?」
ここは聞き覚えのある駅名が並ぶ。
めぐみ「『電車でGO!』の2あったじゃん。」
さくら「持ってんの?」
めぐみ「ないけど…。ゲームセンターとかにあるやつとかでここが入ってて…」
あとはネットで調べた情報。
大曲から秋田までは1時間近くが結構長く感じた。
さくら「ロングのせいじゃないよね?」
東京から秋田まで新幹線で4時間のところを、わざわざ24時間以上多くかけて降り立った旅行班。横手では晴れていたのが、ここに来て雪が降ってきた。
ももか「観光ったって何も調べてないんじゃね…?」
さくら「乗るのがメインだって。」
ももか「いや、大人なんだから観光しなさいって。」
なぎさ「…なんか買ったろ。」
ももか「何が?」
なぎさ「見せろよ。」
ももか「じゃあ後でいくらでも見せてあげるわよ。」
駅から『ぽぽろーど』を介して『フォンテAKITA』に濡れずに直接入ることが出来る。7階の『まちの駅あきた』は自由に使え、秋田の駅前を上から眺められる。(※『まちの駅あきた』は2012年3月で閉館となりました。)
(つづく)