2012年3月14日(水)午前7時46分 岩手県盛岡市・盛岡駅
(現)フロムアクア(JR東日本ウォータービジネス) 110円
ついでに満を持して登場、東日本の美味しい水。
ももか「やっぱり…」
めぐみ「でもこれ新しくなって…、キャップのとこ。」
ももか「あ、それ?」
この度のリニューアルで『落ちないキャップ』となった。肝心の使い勝手は…?
めぐみ「…どうかな?」
ももか「どうかなじゃなくって、アンタはどうなのかってこと。」
使い心地はというと、やはり今までのが相当使い慣れているために違和感を否めない。
めぐみ「前の方がまだね…。」
さくら「慣れだよ。長いこと使ってりゃ大丈夫だって。」
では姫様、ご発声をどうぞ。
ももか「じゃあ3日目…、でいいんだよね?」
さくら「3日目でいいよ。」
ももか「最初の入ってるんだよね?」
改めて姫様、ご発声をどうぞ。
ももか「じゃあ3日目。盛岡から横手焼きそば食べて、青森行くぞ!」
さくら「おーー!」
24.盛岡7:57発→田沢湖8:31着 新幹線こまち95号/秋田行き E326-21
なぎさ「このチャイム…」
発車すると東北新幹線から分かれて専用の線路を通り、地上の在来線と合流。ついでにこのチャイムは結構好き。
さくら「いい景色…」
めぐみ「雪降ってよかった…」
さて、ミニ新幹線ということで一応"新幹線"を名乗っている『秋田新幹線』。実際は在来線特急に近い。
ももか「ちっちゃい駅通過したよね今?」
なぎさ「在来線のとこ…、だった?」
さくら「在来線だって。」
10分もあれば雫石に着くE3系。あくまでこの列車は通過する。
めぐみ「…停まったけど関係ないよね?」
赤渕で反対列車を待つが、あちらも新幹線E3。ここからは雪深い、山奥を走る。
さくら「寝ちゃダメだって。」
ももか「わかってるわよ?」
さくら「景色景色。」
ももか「そっち?」
雪深い奥羽山脈を突っ切るこまち号。
さくら「こんなとこに人住んでるのかな?」
なぎさ「わかんないな…。」
さくら「でも何かありそうじゃん。」
ももか「降りたとこで誰もいないわよ?」
田沢湖に到着、ここで降りる旅行班。
さくら「あー、やっぱ寒…。」
そして走り去るこまち95号。
さくら「今日も気持ちいい朝…」
なぎさ「わかってる。」
雪の上がった、晴れた朝はいつも以上にいい。ところで田沢湖はどこにあるのだろうか…?
めぐみ「ちょっと距離あってバスあるんだけど…、そうだと次乗れないし…」
ももか「わかった…、わかった。要は横手やきそばとか他を優先ってことでしょ?予定もないんだろうし。」
めぐみ「……。」
図星。ついでにこんなものがあった。
なぎさ「駅前にあるから『駅前食堂』ってか…」
ももか「わかりやす…。」
では何もなしで田沢湖駅を出るわけにもいかないので、少し歩いてみよう。
さくら「本当、足元気をつけてよ。」
ももか「私は大丈夫だっての。」
めぐみ「私ちょっとアレかも…」
さくら「でも景色いいし、時間あったらもっと見てもいいんだけど。」
なぎさ「そうだな…。」
やめよう。駅の前だけでは何もないし、何より寒い。まあ元々見て回る予定はなかったんだ。今度がいつになるかはわからない。だが今度はしっかり時間…
ももか「3回目でしょ?言わせないわよ。」
この駅は天井が木で出来ており、温もりがある。さて『あの夏で待ってる』の長野県と同じようなのか知らないが、秋田県が韓国ドラマ『アイリス』の舞台となっていることもあって、その展示施設があったがまだ開いていない。9時半からなので見ることなく終わる。
25.田沢湖9:23発→大曲10:03着 普通827M/大曲行き クモハ701-5005
田沢湖線は軌間1435mmとなっており、ここを走る701系も専用のものとなっている。ありがたいことにボックスシートがあり、ここから先貴重な存在となる。座っておかねば。
なぎさ「…そんなにいないとか?」
しかし乗客は地元の方ばかりだ。
さくら「本当、いい景色見せてくれるよ…。」
眠気も襲う。
さくら「寝てないもん…。」
めぐみ「こんないい景色で寝れないよ。」
大曲に到着。普通列車はここが終点となり、1067mmの奥羽本線に乗換えとなる。まだ時間があるので外に出てみよう。
ももか「…で、ただフラグ立てに降りただけじゃないよね?」
めぐみ「時間ちょっとあるからせっかくだし。それで…」
ももか「…何か?」
めぐみ「道路のラインとかが…、赤くされた気がするのよ。」
ももか「…それ?」
要は塩分なのか錆付きなのか、そんな感じ。戻ったところでまたあの緑の濃い案内表示がある。
さくら「流行ってんの?」
26.大曲10:27発→横手10:44着 普通436M/院内行き クモハ701-24
最初に言うと、今日はこれ以降全て"南秋田の701系"。通常のタイプはオールロングだけ。この車両は装置が換えられていて音が変わっていた。横手には14分で到着する。
ももか「で…、また駅の近くの選んだんでしょ?」
さくら「悪い?」
ももか「悪いも何もせっかく時間あるならちょっと見て回ればいいって、前からそう言ってるの。」
さくら「そう言うならちょっと出てみる?」
焼きそばの店が開くのは11時なので、もう少し待つこととなっている。観光案内所を兼ねた待合室で少し過ごしてから外に出よう。駅前では除雪機が作動していた。
なぎさ「初めて見た…」
さくら「こんな動かし方見たことあったっけ?」
足元は相変わらず危なっかしいが、少し歩くことに。しかしこの選択が旅を思わぬ方向に導くとは、このとき予想していなかった―
(つづく)