2012年3月13日(月)午前9時7分 茨城県水戸市・水戸駅に到着
神立から穏やかな時間は水戸に着くまで続いた。さて、水戸での余り時間は56分。どう過ごせば有意義なのか?
ももか「観光よ観光。」
以前ホテルで宿泊したときより新しくなった気がする…?
ももか「あのね…、そっからずーーっと居酒屋だのネットカフェだのそればっかりよ。」
めぐみ「だってお金…」
ももか「そりゃ…、そりゃわかってるわよ。だから、そんなんだから途中眠くなるのよ。」
それはさておき、こちら(南口)はメインではないようだ。
さくら「…反対出る?」
メインはおそらくこちら側(北口)。時間はまだ朝の9時を過ぎたぐらい。
ももか「朝9時にどこか開いてるとことかもないでしょうに?」
なぎさ「…見てみるか?」
御老公様一行に見守られながら、水戸駅前をぶらりと参ることとした旅行班。
なぎさ「…あれ?」
さくら「どうかした?」
なぎさ「義公生誕の地…?」
ささやかながら、歴史的スポットが近くにあるようだ。
さくら「行っちゃう?」
ももか「行きましょうよ。」
義公生誕の地、水戸黄門神社。実際に御老公様一行が出向いたのは鎌倉が最遠なようだ。
ももか「…それで?」
めぐみ「ごめん、それだけ…。」
さくら「帰ってから調べなおそうよ。」
ももか「まあ、しょうがないわね…」
なぎさ「お前…」
もう一度反対側に出てみよう。地方都市の1つに過ぎない茨城県の県庁所在地。都会じみた雰囲気を持つ範囲は狭い。それなりに歩けば偕楽園に行くことができる。
ももか「別に…、期待なんかしてないけど?」
まあ元々見て回る予定はなかったんだ。今度がいつになるかはわからない。だが今度はしっかり時間をとって観光してやる。
15.水戸10:03発→いわき11:46着 普通543M/いわき行き モハ415-1504
この列車は曲者で、水戸始発の8両でありながら後ろの4両は次の勝田で切り離し。
さくら「眠い?」
めぐみ「眠い。」
さくら「景色見たいから?」
めぐみ「他に何があるの?」
しばらく乗っていると中学生が集団で乗車してきた。どうにも落ち着かないのは、年長者である旅行班。
磯原で降りていった。
めぐみ「長いこと乗ってたよね…。」
ももか「あいつら旅というのをわかっちゃいないのに…」
なぎさ「いやいや、明らかに制服で用事あったようだけど。」
ももか「そう?それにしちゃずいぶん楽しそうだったじゃないのよ。」
なぎさ「いや…、そうじゃないって…」
ももか「もう昔と違って私だって子供じゃないのよ。大人の旅をしなきゃ。ワンランク上をゆくエレガントな大人の旅を。」
暑いぐらいに日差しが強い。
さくら「そういえば1人で最初行ったんだっけ?」
めぐみ「最初ね…。名鉄のフリーのが余ってそれでちょっと回ったの。」
なぎさ「ちょっとって…」
めぐみ「でも豊橋、上飯田、それで常滑…。」
さくら「まあ今じゃ結構乗ってるもんね。」
それが2003年2月のこと。当時は中部国際空港開港前で、2駅手前の榎戸から代行バスに乗り換えていた。
なぎさ「で、常滑まで通じたのが10月のウォーキングだったと。」
いわきに到着。5年半前と比べずいぶん変わってしまった。
さくら「前って…」
めぐみ「駅ビルあって…、それで…」
当時あった駅ビルは古かった。
そもそも5年半前はすでに暗くて、全体が良く見えなかった。
めぐみ「昼…」
ももか「わかったから見ましょ。」
駅前にあるビル『ラトブ』。ここもパルティ瀬戸と同じく商業施設と公共施設が一体となっている。しかしここであまりお金は使えない。何より楽しみは残しておかねば。
そして模索の末選んだのが、『いわき駅ビル』4階にある半田屋。ここはセルフ方式となっており、好きなおかずを選んでご飯を注文する。『めし』は『小』で結構な量がある。
ももか「それで選んだのが何、チキン南蛮にメンチカツにソーセージ?」
めぐみ「ダメだった?」
ももか「別に悪くなんか…、ね?これで490円だもの。」
なぎさ「カツ丼どうだ?」
お安くいただけました。メニューは豊富なのでまた利用したいが、そもそも次回はあるのだろうか?
ももか「それ言っちゃおしまいでしょ。」
反対側に出てみよう。まだ未完成のようだが…?
なぎさ「…これ、同じ駅前だよな?」
ももか「同じじゃないよね?」
美濃太田もそうだったが、駅前は『片側だけ』重点的に整備することが多いようだ。このいわき駅は長らく南口にあった駅ビルしかないことと、北側の地形が関係している。
見たところ完全に山の中に入るようだ。例えるなら南口が高蔵寺や多治見であるのに対し、北口は定光寺や古虎渓といったところか。
さくら「…行く?」
なぎさ「どこに?」
さくら「奥のほう。」
なぎさ「やめとく。」
まあ面倒ごとはやめておこう。今度がいつになるかはわからない。だが今度はしっかり時間をとって観光してやる。
ももか「また同じことを…。」
めぐみ「ごめん。」
ももか「そうじゃなくて、コメントどころかシチュエーションまで使いまわして…。」
さあそろそろ時間だ。ここからは手付かずの路線に入る。
(つづく)