(5)名鉄に"通勤特急"を新設してみたら…?

 現状において平日朝に限り、豊川線から名鉄岐阜へ向かう快速特急と特急が1本ずつ運行されている。これは当該時間帯の急行を補完する役割も担うため、本宿,美合に追加停車する。(豊川線内は各駅に停車し、いずれも追加で停車する扱い。)

 中でも快速特急となる1本は国府,本宿,美合に停車し、新安城を通過するという"わけのわからないもの"。一部特別車故に種別変更できないためと思われたのだが…、である。(以下リンク先、PDFファイル。)

https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2020/__icsFiles/afieldfile/2021/03/04/210305_express_myuticket.pdf
 2021年3月から新鵜沼発の急行2本が、やはり平日早朝のみ一部特別車として運行されることとなった。そのうち1本は豊川稲荷行きで、上記の特急として折り返すこととなる。河和行きは中小田井,下小田井に追加停車する。

 これらを含めて、なんなら『通勤特急』として独立させると…?


 基準となるのが国府,本宿,美合に停車し、新安城を通過する快速特急と考えたい。この場合は"豊川線からの特急"が、新安城へ追加停車する扱いとなる。ここまでなら"レア種別"としてすんなり終わったはずだ。

 しかし今回追加される、新鵜沼発の2本。豊川稲荷行きは急行をそのまま一部特別車として運行するため、特急とするならば扶桑,布袋,西春,上小田井,栄生,堀田,鳴海,前後,美合,本宿へ追加停車する扱いとなるだろう。この時点でなかなかおかしい。

 今回の私案たる『通勤特急』ならば、栄生,堀田,鳴海,前後,新安城へ追加停車する扱いとなる。これでは少々多いのかもしれないようで、これらから一部を通過とするにも問題ありそう。特に新安城では特急を待避するため、通過させるわけにいかない。

 さらにアレなのが河和行きで、急行としても中小田井,下小田井に追加停車する。特急とするならば扶桑,布袋,西春,上小田井,中小田井,下小田井,栄生,大江,南加木屋,巽ヶ丘,住吉町,成岩と、追加停車分が多すぎる。

 一方で河和行きは1本のみ設定となり、急行停車駅をほぼそのまま流用できる。大江は平日朝という時間帯を考え、通過させるわけにいかない。南加木屋,巽ヶ丘は時間帯別に停車する(名古屋方向は朝、知多半田方向は夕方以降)。住吉町は朝に1本のみ停車あり。成岩は特急が停車したことがない。

 見た目には面白いんだろうが、やはり実際するとなれば何かと厄介者。一部特別車特急の種別変更が可能ならば、素直に豊川稲荷から東岡崎まで急行を名乗ったほうがいいのかもしれない。

 なおこれらは河和行きが1000系、他は2200系で運転される模様。


(6)そういえば、あれから10年…。

 東北へは2006年に初めて訪れており、初日は福島県郡山で一泊。2日目に松島海岸,山形と見て回り、常磐線で水戸へ向かい2泊目。3日目に我孫子から成田空港、成東と回って帰宅。本編はいずれ書き直したいので、2012年の話を"鉄旅リターンズプラス"で流そうか。まさに震災翌年だ。
(つづく?)