(1)特急『南紀』、新快速へ格下げか?
諸事情あって、現状では2両編成を基本としている特急『南紀』。繁忙期にはこれまでと同様、最大6両編成となるもグリーン車はなし。こうまでするならば…、いっそ快速へ格下げという考えも出てくるかと。
ということで現状のパターンを示しつつ、新たなパターンも用意。それが『みえ』と『南紀』を名古屋から多気まで併結、分割後は新宮まで各駅に停車する便。なんならこの便を除いて列車名を『いせ』に変え、号数をすべて共通化させるのも悪くないだろう。問題はホームの高さだろうかと。
ついでに現状、JR東海は"路線記号"をCJまで使用済み。(東海の"C"+アルファベットを順に使用、ただしCHは名鉄築港線が使用。)追加可能なのはCK,CM,CLとなる。四日市から伊勢鉄道の番号をそのまま延長し、多気まで通し番号とするのはどうだろうと提案。
(2)東北・北海道新幹線における貨物混合列車と着席定員数の両立
E5系(H5系)の問題点。大宮~仙台と、それ以外で需要差が大きいこと。そこで限定的に貨物輸送を行う事例もあるところ、ならば専用車両を設けてはと今回考えた。
現行車両では宇都宮~盛岡において最高320km/hを行うため、先頭車両の形状からして定員が少なくなってしまう。仙台以北ならば需要が少ないため、10両編成のまま1両全てを"荷物車"としてもよさそう。
ということで、問題は東京~仙台の『はやぶさ』において旅客需要と両立できるか。特に現在試験走行を行っている『ALFA-X』は、先頭車両の客室空間が極端に小さい。これでは後継車両(E5系1000番台?)の座席数が大いに不安。
考えたのは後継車両(E5系1000番台?)を11両編成にして、荷物用の"0号車"を設ける案。当該車両は一般客が利用しないため、近鉄『伊勢志摩お魚図鑑』と同様と考えていい。ただし近鉄が行商専用なのに対し、今回の新幹線案は宅配業者がメインとなる形。
問題はホーム長さだろう。現状は10両編成(+ミニ新幹線7両編成)が基準となるため、いわて沼宮内,二戸,八戸以外では何らかの形で1両分増やさなければならない。
(3)E2系2000番台もしくはE7系1000番台『とき』『たにがわ』/W2系もしくはW7系1000番台『つるぎ』
延期を繰り返してきたE4系(オール2階建て8両編成、併結可能)がとうとう引退する。登場経緯は前身となるE1系(オール2階建て12両編成)で着席数を増加させ、諸々改良させたもの。
連結可能な8両編成を2本で16両、オール2階建てとなれば座席数もそうそうたるもの。それ以上にミニ新幹線7両編成との連結運転や、単独での8両編成といった多様な運用が可能となっている。
最高240km/hとあって高速志向には合わなくなり、東北新幹線からは撤退済。上越新幹線も最高275km/h運転を推進することもあってか、順次E7系0番台に置き換えている。ついでに北陸新幹線暫定開業後、長野へ乗り入れた編成もある。
E7系0番台は12両編成で、オール2階建て8両編成と同程度の着席数と考えればよさそうか。オール2階建て16両編成ほど必要とはならなくなったとはいえ、やはり増便を考慮しても12両編成では不安。加えて需要変化もあり、熊谷市が新幹線通勤の補助も継続することからもしかすれば…?
一方で北陸新幹線、富山~金沢を往復する『つるぎ』。そちらは現状、12両編成を間合いで使っているようなもの。需要も限られることから、グランクラスなど一部車両を閉鎖している。敦賀延伸開業後も8両編成で十分だろうと…。
そう、ここで一致した。8両編成を2本つなぎたい『とき』『たにがわ』と、8両編成で十分な『つるぎ』。両者は設計等を共通化でき、編成不足時にも互いに貸し借りできる。グランクラスは連結させず、E7系もそもそもはE2系をベースに改良させた設計。…まさか、ここにきての先祖返り!?
(4)もしフリーゲージ新幹線の実用が可能だったならば、名古屋から北陸の『しらさぎ』に採用されていた可能性!?
もう1つ。実現しなかったフリーゲージ新幹線が実用されたならば?最も遠いと思われていた、JR東海が少々絡んでくる話。…ってか、この話も前にしたような?
フリーゲージ新幹線が日本国内で実用可能となったところで、技術面から最高270km/hとなる。これが新大阪へ乗り入れをもくろんだ、長崎ルートで採用されなかった要因ともなる。新大阪へ乗り入れる以上、最高300km/h運転が求められるのだ。(この話については別途述べたい。)
一方の北陸新幹線は、最高260km/hとなるため制約は受けない。乗り入れそのもので考えるならば、十分可能といえようか。ただそうもいかないようで、ホームドア問題。
それこそ富山~敦賀で『つるぎ』と連結運転…、とできればいい。前述したW7系1000番台を用いて『つるぎ』を8両編成、フリーゲージの『しらさぎ』が6両編成というのを想定している。ただ実際、8両編成あれば十分というのが現実と。
したがって『しらさぎ』がフリーゲージ新幹線となることはない。今後とも、新快速として豊橋~敦賀を直通させることを考えたい。
(つづく)