2014年8月8日(金)午前7時 東京都台東区・上野駅を出発
14.上野7:00発→友部8:01着 特急スーパーひたち3号/いわき行き モハE657-12
なんとか間に合った。自由席は前の3両、8号車から10号車。乗客はかなりいっぱい。
さくら「…適当に座って。」
最近投入される東日本の特急車両は、普通車のグレードが高い。フォルムだけならグリーン車と遜色なく、さらにE259系と同じく普通車でありながらヘッドレストに上下可動式の枕が供えられている。しかし実のところ、グリーン車のレベルが下がってきたとかもあるらしい。電源コンセントも1席ずつ供えられ、ご丁寧にも車内販売まである。車内Wi-Fiは…、よくわからない。
"スーパー"と冠するだけあって停車駅が少なく、最初の停車駅となる土浦まで全くの無停車。トイレに行ってなかったので用を足し、戻ったところで取手を通過。沿線はまさしくベッドタウン…、のはずだが正直よくわからない。圏央道の高架は通路側からでも確認できた。
土浦でさらに客が乗り、客室まで立ち客で埋まり始める。高浜でE531系を追い抜かすが、この時点ではある間違いに全く気づいていなかった…。
61分で友部に着く。降りる客は少なかった。
さくら「そんなもんなんだろうね。」
上野から友部まで運賃は、IC利用で1944円。ここで水戸線から1本あるようで、乗ったらどうなるか…。
さくら「いいじゃん、乗ったら乗ったでどうなるか…。」
めぐみ「…そうしようか。」
15.友部8:10発→水戸8:25着 普通729M/勝田行き モハ414-1523
ということで、415系に思わぬタイミングで乗ってしまった。
さくら「まあ帰りはこれ乗らないし。」
ももか「本当、こんなんでいいの?」
さくら「時刻表見りゃいいじゃん。」
ももか「何、また私に何か求めるわけ?」
さくら「別に何も期待してないけど?」
ももか「…だったらもうこんなのに期待しないから、残りはアンタらのご勝手に。」
なぎさ「またか…。」
小競り合いはこれぐらいにして、15分乗って水戸に到着。水郡線は…?
めぐみ「…9時5分。」
ももか「…まーた時間が余った。」
予定していた列車までなし。待ち時間は40分だが、帰りは4分。階段の位置を確認しつつ、もともと余裕を持って組んでいた時間に合わせて朝食を買っておこう。
ももか「それであっという間に時間は貯金、手持ちは借金。」
なぎさ「こんなタイミングで誰がうまいこと言えと…。」
さくら「結果オーライだけど、面白みあってよかったんじゃない?」
後に出る郡山行きは先に入っている。車内は涼しいので、買った朝食を食べながら待とうか。
さくら「下手に動くよりいいでしょ。」
(現)よくばりおにぎり二色そぼろ&チキン(NewDays) 200円
大きさはともかく、コンビニものなので味はまあ想像つく。
ももか「本当、涼しいとこで食べたり休んでりゃいいんだもの…。」
キハE130系列は片側3ドアで、ボックスは113系などとほぼ同位置ながら"2列1列"となっている。かつて走っていたキハ110系列では混雑したために3ドアの新車を導入したというが、"2列1列"を継承した意味は後ほど判明する。
常陸太田行きは隣のホームから発車するも、入ってくるのは回送ばかり。朝9時前なので通勤需要に応えつつ、逆方向の需要が小さいのはわかる。そして発車が近くなる頃にようやく…。
16.水戸9:05発→常陸太田9:59着 普通927D/常陸太田行き キハE132-3
7年前に乗っていない2連タイプが入ってきた。"中間部分"に運転台がないためその部分に座席があるほか、トイレも片方の車両で十分なためその分座席も多い。すると、見るからにボーイスカウトらしき団体が乗車。さあどこまで乗るのか…?
さくら「常陸大宮とかなら後の方がいいよ…。」
ももか「…なんなら決着つけない?」
なぎさ「どこで降りるかってか?」
めぐみ「…私別にいいよ?」
出発して、左手の水戸市街を見る…。
めぐみ「とり逃した…。」
ももか「後でいいじゃないの。」
景色自体は田畑が多いもので、非電化の単線ながら勾配は全くと言っていいほどない。
上菅谷で21分停車することもあり、あまり入らない1番線へ…。
さくら「…今日はアレないからさ。」
ももか「はいはい…。」
ところで7年前に来たときにもあった野球場タイプの椅子だが、ナゴヤドームとは違う座席である。
なぎさ「やっぱり東京ドームだ。」
ももか「そういえば今日のマリンって…」
さくら「下は新しいのになったって。」
後から出た郡山行きを先に通す。ボーイスカウトらしき団体が降りる様子なし。
さくら「なんかここ来ると濃密な感じしない?まだ朝だし…。」
ももか「…そういえば9時ぐらいなら大阪着くぐらいじゃなかったっけ?」
なぎさ「あ…、ああそうかそうか。」
こちらも発車。ここからは7年前に手を付けながらも、乗車していなかった支線を単線で通る。寝てしまっては景色が見られない…。
ももか「…別に、無理なんかしてない。」
肝心の景色はというと緑多きものだが、地形はやはり平坦なもの。
めぐみ「…寝ていいのに。」
ももか「もういい…。」
ボーイスカウトらしき団体は結局終点まで乗車した。ともあれこれで10月までは、関東を完全制覇した状態となる。
ももか「10月?」
さくら「とりあえずここ乗って、もう1つが10月に…。そうなるからさ。」
ももか「で…。もうひとつが大前、…だっけ?」
さくら「そうだけど、今日はまだ乗らないよ。」
駅舎は新しく木の温もりも味わえるもので、観光案内所を併設している。後で調べたところ、徳川光圀の隠居所である西山荘をイメージしたものだという。
ももか「…それでまた新しいのはいいとか言って、何も見ないで終わりでしょ。」
めぐみ「だってこれから…」
ももか「わかってる。風呂入ってから、野球の時間もあるでしょ。どうせここなんか調べてもないんだし。」
めぐみ「ないけど。」
ももか「…ま、せいぜい座れるようにするまでね。」
常陸太田、これにて終了。
(つづく)