2014年8月7日(木)午後3時19分 浜松市中区・浜松駅
ここからは6両での運転だが、こうでもしなければ静岡での帰宅ラッシュに対応できないはず。程よきタイミングで戻ろう。
ももか「ほら、また乗ってきたじゃない…。」
めぐみ「そうだけど…。」
ももか「置いた荷物とか盗まれたらどうするのよ?今日なんか見たところそれ1つでやるみたいじゃない。」
めぐみ「ま、まあね…。」
2.豊橋14:42発→静岡16:40着 普通958M/興津行き モハ313-2503
浜松を発車すると今度は消灯することもなく天竜川、豊田町と進む。
ももか「余計な体力使っちゃってさ…。またこれで寝れなくなっちゃったんじゃないの?」
磐田を出ると袋井、愛野と停車。親子連れは掛川でも降りず。
ももか「あれ…?」
さくら「勝った。」
ももか「まだ決まったわけじゃないのよ?」
さくら「まあ1時間ならそろそろじゃん。降りるよ…。」
親子連れは菊川まで乗車した。
さくら「ほら…。」
ももか「ってか、アンタも動いて…。」
めぐみ「いや…、じっとじゃダメだし。」
金谷からは大井川鉄道も出ているが、今回は予定に入っていない。
ももか「考えてんならいい加減行けばいいじゃないのよ。」
さくら「今日はもうダメだけど。」
ももか「別に今日行けなんて言ってないじゃない。」
景色で何とかごまかす。
めぐみ「こういう景色ってむしろ好きだったり…。」
ももか「これは右側じゃダメよね…。」
焼津を出ると右に海を見つつトンネルに入り、出ると右は美しい海岸線。県道の大崩海岸は通行止め。
ももか「だから落ち着きなさいって。」
例の番組ではディレクターが代走した辺り。結局写真を収められず。
なぎさ「どうした?」
ももか「いや、あのね…。新しく買ったスマートなの自慢したくて…。」
めぐみ「そんなんじゃないよ…!」
なぎさ「これで最後か…。」
豊橋から118分乗車し、興津行きだが静岡で乗り換える。さあ次は…?
また連結に立ち会う。計画では前に313系2600番台が来るはずだが、前後とも211系。
ももか「書いてあるSとかLって何よ?」
さくら「これLってのは身延線とかに入れないやつ。」
後ろのSは"SS編成"のことを示し、これは静岡生え抜きの車両である。"LL編成"との違いとして先頭が5600番台となっており、小断面のトンネルに対応している。
めぐみ「あ、開いた。」
3.静岡17:00発→熱海18:14着 普通1464M/熱海行き クモハ211-5611
そもそも乗ってしまえば何ら変わりない。この車両は展望席としてではないが、前方のガラスが大きくとられており眺望がきく。
ももか「前見れるのに運転席側選んじゃってさ…。」
なぎさ「見れないだろ。」
座席は埋まり、立ち客もいる具合で発車。東静岡のネットカフェの位置は覚えておこう。
ももか「…なんでよ?」
めぐみ「最後ちょっとね…。」
草薙と清水に、静岡鉄道と並走しつつ停車。次の興津からも乗車してくる。
なぎさ「さっきのか?」
さくら「多分いるでしょ。」
ここからは国道1号と並走する。これが線形の良さからなのか結構速い。進行方向右側に座っていれば海の画があるはず…。
ももか「いい加減あきらめなさいよ。」
さらに東名高速とも並走。主要3路線が海側に集中しているのはともかく、高波で全て通行止めになることもしばしばある。新幹線と新東名高速は山側を通っているため、波の影響は受けにくい。結局その様子は収められなかった。
この区間は313系でこそ性能を持て余し気味だが、211系の最高である時速110kmで走る。なかなかのスピードだ。
富士付近の左側は工業地帯。抜けると見えるであろう富士山は見えないばかりか、見るからに怪しげな雲がかかっている。
めぐみ「晴れればもうそれでいいんだけど…。」
沼津では通勤客がさらに乗り込む。緑帯の目立つE231系が隣にいるが東海区間なのか、慣れたはずなのに新鮮に映る。三島である程度は降りるも、三島からの客も当然いるため足し引きしてさほど変わらず。函南で空きが出てきた。
トンネルを抜けると東日本に入り、熱海に着く。
さくら「最後にいいの撮れたじゃん。」
ここからは4ドアの長大編成がメイン。乗る人は多そう…。
めぐみ「なんとなくここで雰囲気変わっちゃわない?」
さくら「そりゃそうでしょうよ、東と…」
ももか「そんなことよりもそう慌てなさらんでも…。」
さくら「今までそれで何度失敗したことか。」
4.熱海18:23発→藤沢19:23着 普通930M・東京行き モハE231-3541
実際は座席が埋まった程度の乗車ぶりで、悠々とボックスを確保できた。
なぎさ「やっぱり15両ってすごいんだな。」
東京まではここから2時間弱と、遠いようでそれほど遠くない。右は海。
ももか「また狙ったりとか?」
さくら「もうこれ6時半だし、冬だったら真っ暗で見えないよ。」
めぐみ「ミニ歌舞伎揚げってあるけど、…いる?」
なぎさ「ああ、じゃあもらうかな。」
ももか「でもいいわよね…。こうやってボックス乗ったら、何もしないで菓子食べてりゃいいんだもの。」
東海道"本線"で唯一の無人駅、根府川から見る海。
小田原で乗客が入れ替わる。隣は湘南新宿ラインで、群馬県高崎まで直行する。その距離が長いということは、国府津のE231が過酷な運用をこなしているということ。
さくら「…グリーン車のマークが色落ちちゃってるもん。」
国府津で通過待ちのためしばらく停車。
ももか「また出てってさ…。」
なぎさ「アレだろ?」
(つづく)