まだまだ続く鉄旅リターンズプラス第5弾。豊田東から浜松いなさまで未開通だった、2015年9月以来となる新東名スーパーライナー。おまけに3列デラックスシートの真ん中では景色も見られず、ルートの完全変更を経た今回はという話。
2017年1月7日(土)午後4時8分 名古屋市中村区・名古屋駅
いつもと志向を変えて、今回は名古屋駅桜通口から始めるとしよう。今回は高速バスの指定のみを先に確保。名古屋駅の出発は夕方5時半、東京到着は夜10時過ぎとなる。
もも「また変なとこから始めようってさ…。」
めぐ「まだ時間あるし、この場面とかやる場所もなくなっちゃって。」
途中の休憩箇所で何か買えるかどうかというのが不透明である以上、何か食べられるものが欲しいというのは当然の意見。
もも「ま、アンタらが決めたことだし。」
さく「じゃあ、まだ時間あるし。何か買おうよ。」
(現)マックナゲットハッピーセット(マクドナルド) 500円
とりあえず車内で食べられるようにと、マクドナルドでセットを1つ。ナゲット5個にポテトS、ドリンクSは爽健美茶を選択。都合上、ナゲット用ソースを省略させてもらった。おもちゃが1つ付いているのだが年齢制限はなく、誰でも購入可能。
さく「その箱、どうにかならない?」
めぐ「これね…、使いたくなっちゃったりするのよね。」
(現)キシリッシュ・クリスタルミント(明治) 103円
(現)駅名ミント・名古屋(アイル) 258円
そして後まで取っておくパン1個と共に、口をすっきりさせる品もお忘れなく。ついでにハッピーセットのおもちゃが『スーパーマリオ』となり、選択できない12種類の中から『アタック!パックンフラワー』を引き当てた。
もも「まーた、嬉しそうなっちゃって。」
めぐ「コレ欲しかった…。」
なぎ「…ふふ。」
さく「はい、なぎ姉アウト。」
そんな中、17:00の発車を待つリョービエクスプレス名古屋3号。岡山までを結ぶ長距離路線であることから、エアロクイーンの車内は当然のように3列シートとなっている。
同時刻発車となる、JRバス関東の東名高速ルート。もはや超特急が名ばかりとなりつつあるスーパーライナーで、70号はこれから乗る新東名スーパーライナー20号と交わることなくサイレントで抜かされる。
プレミアムシートを備えたJR東海バスのエアロキングが、東京から帰ってきた。一般席も3列シートで、デラックス仕様となっていることから予約しにくい。古めかしいものになりつつある2階建て車両も、定員数と座席グレードの両立には必要な存在。
めぐ「…でもさ?3列だと真ん中しか空いてないことあるじゃん?」
なぎ「いいから落ち着け。」
(前)新東名スーパーライナー20号 4200円※休日早売
そしてやってきた、JRバス関東の4列シート車両。見る限り三菱ふそう製で、中はワイドシートらしい形状。荷物は一部をトランクに預け入れよう。乗車券は、乗車時に回収される。
乗ってみるとやはり『楽座シート』と呼ばれる4列ワイドシートが並び、モケットがややモコモコ系。フットレストや背面テーブルはなく、1席ごとにUSB差込口が設けられている。
さく「まあ、これでよかったかもよ。」
もも「そう?」
1.名古屋駅新幹線口17:30発→(東京駅日本橋口22:26)着 直行新東名スーパーライナー20号/東京駅行き H654-10401
だいたい半分ほど埋まったところで発車し、日の落ちて街明かりが灯る名古屋駅を後にする。後方は空席が多いようで、途中からの乗客を一切乗せないことから移動可能となった。
もも「…それで、どっかのラジオみたく変な話やろうって?」
めぐ「別に無理はしなくても…。」
もも「ま、アンタの勝手だし?」
笹島の交差点を直進し、程なく左折。さらに右折し、名駅入口から名古屋高速都心環状線へ。長い高速走行の始まりだ。
めぐ「…山王って何だったろうね?」
もも「アンタが指示したんじゃなくって?」
めぐ「いや、出来ないし。2階建ての上だったもん。」
そのまま右回り一方通行の都心環状線を半周し、鶴舞南を直進。名古屋高速3号大高線に入る。名古屋の夜景が、次第に離れていく。座った座席が中寄り右側であるため、正面の景色も眺めにくい。
めぐ「…山王って本当、何だったろうね?」
もも「だから、そういうのは私に聞かないでさ。アンタ自分で考えなさいっての。」
大高付近で下の国道23号を見下ろす形になり、どうも混雑気味。そんな国道23号は大高(折戸交差点)から蒲郡市まで信号がないため、家族は主に通行無料の国道を使っている。
めぐ「…これうまく入らないね。」
もも「そんなもんカメラをどうかすることよ。」
めぐ「で…、ここから前のを使い回そうかなって。」
もも「…いいんじゃない?どうせもう外とか見れないし。」
新東名と新名神を結ぶ区間として、比較的早くに開通していた伊勢湾岸自動車道。そのためか当初より片側3車線で完成形としており、逆にカーブはきつくなっている。東名高速と東名阪自動車道が直結したことで、まず存在感を発揮するようになった。名古屋南からは御殿場まで一直線。
もも「ま、ポテトとナゲットはちょっともらうからね。」
年間来場者数が国内屈指の規模ともなっている刈谷ハイウェイオアシス。その次が東名上郷13km、新東名岡崎19kmとありガソリンスタンドが集中している。東名で東京方向へ向かう場合は美合25kmとあり、ガソリンスタンドはない。
めぐ「…がぶっ!」
もも「アンタ、それ好きね。パックンフラワー。」
豊田ジャンクションの9.7km手前にして図形案内板が登場。今回の新東名開通に伴い、御殿場までルートが分かれることとなった。その間に連絡路が2か所設けられ、必要に応じて行き来できるようになっている。
続いて、道路状況と所要時間を示すものが登場。通常であれば新東名が直線状であることから、御殿場まで早く着くはずである。両方向ともオレンジ色で2時間以上とあっては、それが当たり前すぎてどちらが優位なのかわからない。
もも「…それでまた調べたりとかしてるんじゃなくって?」
めぐ「一応新東名が140分で、前のだと170分っぽいよ。」
豊田ジャンクションまで6km、静岡は東名で152kmとある。新東名を経由すれば高速走行距離が短縮されるものの、一般道路の距離が長くなるためにあまり変化なさそう。名古屋まで39kmとあるのは途中に適切な地点がないためと考えられ、四日市方向からは名古屋高速に進むことがほとんどとされる。
標識が示す行き先は東名名古屋と東海環状豊田東、中央道土岐。そして新東名とともに静岡が2つ。この位置で東京はまだ早いのだろう。
もも「…もうポテトとナゲット食べちゃったの?」
めぐ「なんか…、いっつもこうやって途中残しのつもりがだらだら食べて全部ってなっちゃうのよね。」
情報案内板が姿を見せてきた。東名が両方向、新東名が東海環状と共有で1つ。合わせて3つある。
もも「…パックンフラワーは私いらないけど?」
めぐ「コレ別にあげないよ?」
(つづく)