2011年9月19日(月)午後8時頃 愛知県岡崎市
20.中岡崎19:53発→八草20:35着 普通1217H/高蔵寺行き 2107
改めて、車内はボックスシート。313系3000番台とは座席配置がほとんど変わらず、違いは色遣いとロングシート部の仕切りぐらいでしかない。外はもちろん暗く、景色など楽しめない。そういえば過去にもある前例があった。
涼子「クラス会の前に乗ろうとしてやめて今日に回したって言ったけど、2年前もめぐみがクラス会の前に愛環乗ろうって。」
めぐみ「だって乗ってなかったんだもん…」
涼子「それで今日みたく岡崎から乗ろうとしてたのに遅刻して来るんだもん。」
ももか「本当、困った人ね。」
涼子「一昨日なんてドタキャン同然よ。」
あいか「考えてたの?」
めぐみ「考えたけど止められた…。」
列車は三河豊田へ。ここで多く乗ってくる。おそらく工場勤務者ないし関係者の方々であり、多くが新豊田で降りていった。
八草で降りてリニモに乗り換える。藤が丘まで360円なのでここでは現金を使おう。開業時のにぎわいも昔の話。それでも無性に乗りたくなってくるから困ったものだ。
21.八草20:42発→藤が丘20:59着 普通/藤が丘行き 151
リニモを夜間に利用するのは初めてだが、照明が電球色調だとは思わなかった。
ももか「何もこんな外も暗いのに…。話聞いてる?」
めぐみ「いや…、ちょっと最近オレンジっぽいって言うのか…、そんな灯りが気になっちゃって…」
あいか「暖かい灯り?」
なぎさ「ああ…、まあそうだな…。」
めぐみ「落ち着かない?」
ももか「落ち着くけど…」
雨が降る中、夜間の空中散歩を味わう。藤が丘に近づくにつれ、郊外らしい住宅地の様相となっていく。はなみずき通から地下に入り、藤が丘に着けば時間はもう9時。
夕食を何にするかと考えつつも結局、名古屋で探すことにして地下鉄に乗る。カードの残りが220円なのに対して、名古屋まで290円…。
あいか「通した…。」
さよならトランパス…。
22.藤が丘21:15発→名古屋21:41着 普通/高畑行き 5158
トランパスで乗る最後の電車。新車は来ず…。
2000年5月に中学の遠足で『ユリカ』を受け取り、これが初対面。2004年11月は名鉄の運用範囲が広がったこともあり、個人での『SFパノラマカード』初使用となる。2011年2月8日、最後となる5000円の"チャージ"。600円の"おまけ"つき…。
地下鉄での26分は結構長い。
めぐみ「名古屋着いちゃった…」
涼子「足りないよね?」
めぐみ「これで終わりなんだ…」
残額が足りないので、自動精算機へ。
「ありがとうございました、自動改札機をご利用ください…。」
2011年9月19日(月)午後9時41分 トランパス使用終了
こうして、ひとつの物語は幕を閉じた。
なぎさ「で、ディナーは?」
めぐみ「あ…。」
そう、夕食はまだだったのだ。とりあえず名鉄百貨店の10階へ上がるも、10時までで終わっていた。
めぐみ「どうしよう…」
なぎさ「どうって、やってるとこ知らないとか…?」
めぐみ「知らないけど。…マック?」
まだ可能性はあるのでJRの駅へ。うまいもん通り,驛麺通りと通っていくが、どこも閉まっていた…。
涼子「あれ…、待って。」
奇跡的に1つだけ開いていた。名古屋のラーメンだ。
涼子「冗談のつもりだったのに…。」
ももか「冗談?」
涼子「クラス会で2次会のカラオケに行かないからって言ったらさ、食べたらないからラーメンでも食べるんだろって。私じゃないけどね。」
めぐみ「そうよ。……。」
あいか「食べたかったの?」
めぐみ「そうじゃなくって…。」
最後は予知夢であったかのように、八丁味噌ラーメンとチャーハンで締める。
あいか「ごめんなさい…。あんまり来なかったのに邪魔しちゃって…。」
なぎさ「まあいいさ、また一緒に行けたら行こうな。」
ももか「なぎ姉…、かっこいい…。」
涼子「じゃあ、私たち名鉄だから。」
めぐみ「ありがとうございました。」
なぎさ「じゃあな。」
2021年某日 それからの同級生キャラ
涼子「2次元だからどうとかいうけど、やっぱり変わったよね。」
めぐ「この時まだスキャナー使ってないし、風合いからして違うもん。」
涼子「ってか、もう10年も前なの?」
では改めて、当時140円で関西一周した話。これは正式なルールにのっとって実行している。そして大阪まで足を伸ばすことにした理由、それは大阪駅。その名も『大阪ステーションシティ』の新たな姿を、少しでも見たかったために過ぎない。
めぐ「そうすると京都で交わっちゃうでしょ。米原から大阪で一筆だと、伊賀上野と草津回らなきゃならないのよ。」
涼子「それだけならいいの。クラス会絡みで消化できないからって、愛知環状鉄道までわざわざさ?」
中盤の『京橋かき揚げうどん事件』と称した一件も懐かしい。加えて最後を飾ったディナーはラーメンで、クラス会で実際に示唆されている。実情は愛知環状鉄道以降に引っ張ったため、選択肢がなくなっただけ。
めぐ「これからなんだよね、結構フラグなるのって。」
涼子「…それはわかんないけど。」
ところでトランパスを使い終える際の件は、旅行1週間前の祖母の死と重なり合ったと…。幼き頃よく祖母と一緒に電車を見に行ったこともあり、ある意味祖母がいなければこの物語は成り立たなかったと思う。
めぐ「そこから、全然成長できてないし。」
涼子「いやいや、あれだけ回って。続けてこられたんなら立派よ。」
それではこれにて解散。
めぐ「そしたら…、またいつかね。」
(おわり)