激動の2020年―

 新時代を迎えて諸々が変化しつつあった中、それは未知なる感染症。ウイルス、新型肺炎によって突如として経済活動は停止。しばらくは旅行どころか、近場の外出すら憚れる日々が続いた。野球界も例外でなく…。

 先駆けて企画していたオープン戦(ナゴヤドーム、新プライムツインの調査)は無観客試合になり、以降も日々情勢は悪化。オリンピックも延期が決定した。そのまま3月だった開幕は延期され、その後も見通しはつかず。

 大型連休も例年と異なり、自宅近辺で完結した。見方によっては自らと向き合い、見つめ直す時間ができたとも云える。これまで先送りしてきた物事にも、改めて取り組む時間が生まれた。一時は開幕しない可能性すら示唆するほど…。

 様々な案を出しつつ、延期に延期を重ねつつ。それでも可能な限りな選択は下しつつ、来るべき"その日"を待ち続け。そして無観客ながら、ようやく開幕を迎えたのは6月19日。交流戦とオールスターは行わず、ポストシーズンも大幅に縮小されている。

 観客入場が認められたのは7月10日、5000人という中で様々な制約も生じた。情勢は悪化すれど、後戻りは許されず。9月19日からは収容人数の概ね50%まで緩和された。

 一方の旅行班は過去へ幾度も戻れど、現在から先へは進むことを良しとせず。できることを、できる範囲で。遠征は(旅行記製作上の都合もあって)断念し、当面は近場で回すことを重点的に。旅行班が止めていた時計の針は、再び動き出した。

 そんなこんなで120試合制となったシーズンだが、例年日本シリーズの始まる10月下旬。リーグ優勝が決まっても、まだレギュラーシーズンは完結しない。

 さて…、青色が医療への感謝を伝える色だといったのは誰か。偶然にも、青色の衣が配られる日。そんな特別な2020年、祭で締めくくろうではないか。


2020年10月31日(土)午前11時59分 名古屋市東区・ナゴヤドーム

 ということでチケットを確保し、ナゴヤドームへ乗り込みたい。


 今回も例によって手書きメモと、スポーツナビのテキスト速報をベースに作成。以下、敬称は略している。

 1回表。1アウトから田中広輔がヒットで出塁も盗塁失敗。 鈴木誠也はフォアボールを選ぶも、西川龍馬が三振。

 1回裏、大島洋平のライト前ヒットから始まる。京田陽太はピッチャーゴロで2塁がアウトの後、盗塁成功で2塁へ。阿部寿樹のサードゴロで3塁へ進め、1塁での判定に関してリプレイ要求。


 そのままアウトで変わらず、2アウト3塁でアリエル・マルティネスは四球を選ぶ。天井スピーカーからチャンステーマが流れる下、高橋周平はファーストゴロに終わった。

 2回表は3人で終了。

 


 2回裏は2アウトから木下拓哉がレフトスタンドへ先制ソロホームラン!

 3回表は3人で終了。

 3回裏は大島洋平の二塁打から、京田陽太が送りバントを成功させ1アウト3塁。阿部寿樹の内野ゴロで三塁ランナーが本塁生還。A.マルティネスもレフト前ヒットの後、高橋周平はファーストゴロで続かない。

 4回表、田中広輔がフォアボールを選ぶ。鈴木誠也はファーストへのファウルフライ。西川龍馬がピッチャーへの痛烈な打球の内野安打で1,2塁。會澤翼のゴロで2アウト2,3塁から、堂林翔太はショートゴロで得点ならず。

 4回裏、平田良介が四球の後。モイセ・シエラは浅いセンターフライ、木下拓哉ショートフライ。松葉貴大がピッチャーゴロ。

 5回表、ホセ・ピレラはセンターへ抜けるヒット。菊池涼介がレフト線へのタイムリースリーベースで1点を返す。中村祐太はショートゴロでそのまま動けず、長野久義が空振り三振。田中広輔も見逃し三振で同点ならず。


 5回裏は1アウトから京田陽太がセンターへのヒットを放ち、阿部寿樹もヒットで1,3塁。A.マルティネスは見逃し三振で2アウト、高橋周平もライトフライで3アウトチェンジ。

 6回表は1アウトから西川龍馬が四球を選ぶ。會澤翼がレフト線へ二塁打で2,3塁となり、95球で又吉克樹へ交代。堂林翔太は空振りの三振で2アウト、ピレラも空振り三振。

 6回裏。平田良介は三遊間を抜けるヒットも、シエラがダブルプレーではどうにもならない。木下拓哉も凡退した。


 7回表、谷元圭介がマウンドにあがる。打順の関係で守備が変わり、9番に入った武田健吾がレフトの守備へつく。昨夜から一転し、3人で終了。中村祐太に代打を出したため、98球で交代。


 7回裏のマウンドは中村恭平。武田健吾がレフト前へヒット、大島洋平はフォアボールを選んで1,2塁。京田陽太は再度バントを決め1アウト2,3塁。ここでマウンド上、島内颯太郎へ交代させる。


 阿部寿樹のサードゴロでホームがアウト。1,3塁となって、A.マルティネスもライトフライで続かない。


 8回表、福敬登がマウンドにあがったまではよかった。田中広輔がレフトへのヒット、鈴木誠也フォアボール。西川龍馬のセンター前ヒットで0アウト満塁。會澤翼が右中間への2ベースで一掃し、逆転に成功。

 堂林翔太のレフトフライで1アウト、ピレラもレフトフライで2アウト。菊池涼介は途中から申告敬遠で1,2塁。代打の松山竜平が左中間を抜ける2ベースで2点を追加。5失点目で降板しルイス・ゴンサレスへ。

 長野久義がレフトスタンドへの2ランホームラン(通算150号)で、この回7点目。田中広輔は見逃し三振でようやく終わった。


 8回裏、4番手のマウンドはケムナ誠。他、代打や代走で守備変更あり。2アウトから代打の郡司裕也がフォアボールを選ぶも、木下拓哉はファーストファウルフライ。


 9回表は岡野祐一郎がマウンドにあがる。1アウトから西川龍馬はセンターへ抜けるヒット。守備から途中出場の坂倉将吾は空振り三振も、代走の曽根海成を2塁へ進ませる。堂林翔太が仕上げのタイムリーヒットで9点目。ピレラは空振り三振。


 9回裏、ピッチャーは中田廉。2アウトから京田陽太が内野安打の後、2塁に進んだのは盗塁として記録されない。阿部寿樹のタイムリーで1点を返し、A.マルティネスもセンター前へヒットで1,3塁。再び盗塁扱いなしで2,3塁となり、高橋周平のフォアボールで満塁。


 守備から入った遠藤一星だったが、セカンドゴロで試合終了。


 島内颯太郎はプロ初勝利となった。
(完全版はどこかで公開予定)