2018年8月27日(月)午後5時2分 高知県安芸郡奈半利町・奈半利駅
最後に駅名標を1枚。駅のキャラクターは『なは りこちゃん』であり、後免の『ごめん えきお君』とペアを組んでいる。ホーム1本だけであることからそのまま折り返す形だが、ドアが開かない。
もも「絶対、アンタらに向かって怒ってる。」
なな「今度は調べて観光とか、考えて…?」
さく「…もだけど、もう別にあったりするんだよ。」
65.奈半利17:18発→安芸17:38着 普通5883D/安芸行き 9640-3
43分の滞在を経て、奈半利を後にする。閉じられていたドアが開いた後、乗客は少ないまま発車となった。往路とは反対側の景色を見ていこう。
田野も道の駅『田野駅屋』を併設している。やはり気にはなるもので、それをしてしまうと四国へ来た意義が破綻してしまうと…。
もも「本当、免許取ったら?」
めぐ「…小型でも高速走れないし。」
なぎ「ああ、バイクのことな。」
唐浜から眺めれば、群がるのは田畑とビニールハウス。例によって後からWikipediaなどで調べたところ、安田町はハウス園芸発祥の地らしい。
ユン「何作ってるんですかね?」
なな「何かはよくわかんないけど、この辺ってよく晴れるじゃない?」
下山ではビニールハウスと海が同時に見られる。以後、左に海を見ながら進むごめん・なはり線。
さく「あとはフェンスがどうにか。」
なぎ「それはやめとけ。」
8月下旬になり、大海原の夕日も次第に早く見られるようになってきた。デジカメへ収めれば露出オーバーになっている。
めぐ「何回かこういうのあるの、アンダーとか。」
ユン「多分、太陽が強すぎるんだと思いますけど。」
安芸は主要駅らしく、この沿線でも街らしい雰囲気。今回はここで乗り換えなくてはならない。
66.安芸17:43発→高知(18:30)18:33着 快速5843D/高知行き 9640-6
比較的乗っている2両編成の、相対的に空きの多いであろう後方車両へ。座席色のパターンはいくつかあるらしい。やはり空席に乏しいため、進行方向左側のロングシートへ座ろう。
さく「…ま、景色見れるんだし。」
もも「何、今の間。なんかヤダ。」
引き続き海岸線を進んでいく『ごめん・なはり線』の快速。遮るものもなければ、ひたすら水平線が広がるのみ。
めぐ「これぐらいが好きかも。」
なな「海で夕日って、落ち着くよね。」
ただ何もなしで終わることもない。昨日の山陽本線代行バスと同様に、防風林として松が植えられている。
もも「高いとこだから海見えるじゃないの。」
なぎ「ああ、それ。昨日乗ったバスは地面ってか。」
往路でも触れた道の駅『やす』。海浜公園とは隣接しているうえに一体化しており、バーベキューや海水浴が楽しめるという。
さく「…って調べれば。」
なぎ「本当、帰ってから調べろよ?」
遠い室戸岬、広がる大海原と海岸線。思い馳せながら、海から離れていく…。
さてこの路線、途中では『あかおか』など平仮名の駅名も目立つ。後発路線らしく分かりやすさと親しみやすさを重視したのだろうか?
もも「…もう言わない。」
ユン「まあ、確かに多いですよね。」
後免からはJRの路線となり、高知へ直通する。往路と異なりワンマン運転を行わないため、自動放送はここで終了。
めぐ「ここからは軽めに流そうかな?」
もも「また…。」
なな「いいじゃない、そのメモ。こんなたっぷり書き込んじゃって。」
薊野で『あぞうの』と読む。これもなかなか難しい。
奈半利から75分。少々遅れたものの、影響を及ぼさない程度で高知に到着。前方はラッピング車両であった。
さく「アレ、行きに安芸で見たヤツじゃん。」
もも「あ、そんなもんわかんないって。」
本日3度目の高知駅にして、ようやくまとまった時間を確保できている"四国初日"。駅前からは路面電車が出ているものの、乗って回る程の時間までは確保できなかった。
めぐ「…どうしようね?」
なな「次…、何分?」
さく「31分だから何か買ったりしたら、たぶん駅の周りで終わる。」
幕末志士のまち、高知市。駅前にて高知の三英傑(武市半平太,坂本龍馬,中岡慎太郎)が、ライトアップされて出迎える。
もも「筆頭格の坂本龍馬先生が、センターポジションってわけじゃないのよね?」
なぎ「そこまではわからん。」
改めて、高知は木でできた大屋根が特徴の高架駅。駅前の"明かり"も暖色系で柔らかな印象…。
めぐ「…トイレいい?」
もも「また、今日これ何回目?」
トイレに入った後は中途半端に時間が余っている状況。とりあえず駅前にホームセンターが構えているので、購入しておきたいものを探したい。
ユン「また、いいところにありましたね…。」
さく「駅前でホームセンターってあんまりないよ。」
駅に戻り、コンビニで夕食を仕入れよう。駅そのものはシンプルな構造であり、高架下に土産物屋等が入っている。
なぎ「何が欲しかったんだ?」
めぐ「あのね…、携帯の充電する?それ忘れてたっぽくって。」
発車する30分前にして、既にホームへ入っていた特急列車。往路と同様に2000系で前方2両、6~7号車が『しまんと』となる。同じく後方3両が『南風』として宇多津まで連結運転するため、4~5号車が欠番となる。
さく「で、帳尻合わせにリニューアルじゃない。」
(つづく)