コロナ禍のさなか、政府からスポンサー企業にワイドショー番組を処分しろとの通達が下る。

 スポンサー企業も資金捻出が苦しくなったことから、これ幸いと次々に撤退。

 売り上げ好調だったJapanetも、涙ながらに在京民放4局の全国放送から身を引く。

 最初にミヤネ屋、グッとラック。そしてグッディやバイキングが力尽きた。

 しかし、モーニングショーはそれでも最高視聴率を更新するなど抵抗。

 最後の手段としてテレビ朝日が自らCM枠を買い占め、実質的に広告収入を与えず"餓死"させる方法をとる。

 それでも政府を非難すると視聴率が貰えると思った製作サイドは、残り僅かな局の資金をつぎ込み一層過激な報道姿勢へ。

 元日本テレビアナウンサー、羽鳥慎一は号泣した。

「もう、いいんだ。もう、いいんだよ玉川さん…。」

 2020年末、玉川徹に戦力外通告。ワイドショー番組の命脈もとうとう力尽きてしまった…。

 そして月日が流れたある日。廃墟と化したテレビ朝日で、2人が顔を合わせた。

 嵐を呼ぶスーパー5才児、野原しんのすけ(CV:矢島晶子)。と…。

「おねいさん、ダレ?」

「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。 自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。」

 詳しい意味は分からずも、そこは天才5歳児。感覚で理解し、父(野原ひろし、CV:藤原啓治)への手紙を依頼する…。

 とある月曜夜7時、番組表には『クレヨンしんちゃんClassic』の文字。もう何年ぶりだろう?かつての"居場所"は。毎週にわたる3時間スペシャルの乱発で、すっかり中身を失っていたこの枠に帰ってこられたのは…。

 そして気づいたのは、過度な情報によって一般人がどこまで毒されていたのかということ。もう長々と、生放送で見解を述べることなんかない。妄想裏世界と題して、こんな不毛なことを書く必要もない。

 何より…、原油さえあれば不織布が国内生産できるということ。結局この企画、最後までネタを消化しきったところで毒されていたのだ。それではさようなら、猛毒社会…。

 ありがとう、全蔵さん。


(※この企画はコピペ、改変ネタ。そしてこれらと願望を踏まえた二次創作モノです。)