※選手名などを敬称略で表記します。
2019年7月20日(土)午後5時16分 仙台市宮城野区・楽天生命パーク宮城
東北の大都会、仙台市。ビル街の眺めもなかなか素晴らしい。ただやはり気になるのは雨雲であり、相変わらず厚く覆っている。
内野スタンドは完成時期によって構造が異なっていながら、実のところ内部も通路部分で行き来は自由だったりする。雨から逃れつつ、何か探したい。
2014年完成の部分は鉄骨製らしい仕上がり。飲食は充実しており、オリジナリティあるものも多い。開場前に食べた『イーグルスからあげ』が"雨の日サービス"によって、1個増量となったのは誤算だ。
さて試合開始は予定の午後6時から、30分遅らせることとなった。雨も上がって防水シートが外され、整備の時間を要するためだ。このビジョンは2面式で、ライト側に"オフセット配置"されているものが『楽天kobo』端末を模した形状で特徴的。
(R)イーグルスもも氷(楽天生命パーク宮城/Eagles Dessert) 500円
宮城県内の製氷所で作られた氷に、福島県産の桃とそれを用いたシロップが組合わさる。シロップはあまり甘くなく、角切り桃が果実本来の甘さを与えている。どこかで考えてたとか言ってはいけない。
内野グラウンドから外された防水シートは外野で畳まれ、折りたたまれてからライトポール下へ"収納"される。
正面にあるスコアボードが1面のビジョンとなったのもまた、球場が"遊園地"化した2016年のこと。それらを取り囲むように、カラフルな企業広告が配置。
いよいよスタメン発表の時間。概ね、試合開始予定の20分前ぐらいか…。
ビジター側は黒を基調としたカラーパターンらしい。正面ビジョンには打順のほか、守備位置も表示される。右側ビジョンは各種選手データを表示。
ビジター席はライト上段の3区画が割り当てられている。ここではトランペットが使えないのだが、東日本式では読み上げの際に元々トランペットを用いていない。
福岡ソフトバンクの予告先発は、いわゆる『松坂世代』の"生き残り"となる和田。
右側ビジョンには控え(ベンチ入り)選手が表示される。
これに対してホームは随分派手なもの。読み上げの際に選手応援歌が場内全体に流される。その多くは2019年から使用されており、従来のものから一部除いて入れ替わっている。
アレンジもさることながら、スピーカーの音量はなかなか大きい。応援歌が一新される際は騒動があったらしく、最終的には一部選手が元のモノに戻されて決着したとのこと。
東北楽天の予告先発は釜田。ついでに前日投げた美馬は、4月に大阪で立ち会っている。表示に『スターティングファミリー』とあるのは、どういう意味を持っているのだろうか?
こちらも右側ビジョンには控え(ベンチ入り)選手が表示される。色合いはチームカラーとなる赤系が基調となる。
最後に審判団を表示し、予告段階ながら先発する全メンバーとなった。
(R)ステーキカレー・ドリンクセット(楽天生命パーク宮城/ビッグステーキ) 1550円
結構時間がかかっているようで、先に50円引きとなるドリンク(コーラ)が渡される。楽天式キャッシュレスによる手間ではなさそうだ。そして"本体"。そのままでも辛口なカレーにステーキというパワーヒッター2段構えなのに、黒胡椒が加わって"超攻撃型"へ進化。
試合については軽く取り上げるとして。スコアボードでは試合中、ビジター側の打者が黄色系で示される。右側ビジョンには各種選手データが表示され、ビジターチームもチームカラーが用いられるらしい。
ホームチームが三振を奪った際など、ある程度演出はパターン化されているようだ。
内川聖一を現地で見るのは2015年、大阪『鷹の祭典』以来だったりする。表記される登録名もいつしかフルネーム全てになっていた。
3回裏、山崎のセーフティバントがアウトになったのでリプレイを要求。
流される場内映像のサイズはスコアボードに干渉する。現地観戦では初めて判定が変わり、セーフとなった。茂木も送る形になって1アウト2塁。島内はライトフライで2塁のまま。
打席に立つと応援席が黄色いタオルで彩られ、応援歌もFA移籍ゆえに騒動の影響を受けなかった浅村。この打席は空振り三振に終わった。
雨で試合開始が押したこともあり、午後8時前にして4回裏。グラウンド内外では霧が立ち込めてきた。
来日5年目、すっかり東北に定着したウィーラーは打席での構え方も特徴的。
5回が終わって、グラウンド整備の時間。内野は土の面積が増えたこともあり、甲子園と同様に専用の車が用いられる。内外野天然芝となった2016年は、その甲子園球場の整備を担当する『阪神園芸』からスタッフが派遣されている。
客席は"タオル回し"の時間となる。これもすっかり名物として定着しており、今回もこれが目当ての1つとなっている。勝手ながら手持ちのタオルで便乗しよう。
花火も打ちあがったが、あいにくの霧でよく見られない。さらに3塁側上段からは、そもそも位置が悪く死角になってしまった。
6回表、青山に代わってブセニッツがマウンドにあがる。スコアボードに"上乗せ"表示される『MyHEROタオル』は、育成選手含めた全選手と監督が用意されているらしい。そのまま3人で打ち取った。
6回裏は1アウトから島内が死球を受け、高橋純のワイルドピッチで2塁へ。浅村が空振り三振の後、ブラッシュはフォアボールを選んで1,2塁。チャンステーマによって回すことのある『MyHEROタオル』は、どのように色が決まるのだろうか?
初回攻撃開始時やチャンス時など、専用テーマに乗せて『ウイニングクラッチ』を用いる応援。初回は席を外していたので、このチャンスで収めたかったのだ。しかし銀次がファーストゴロで無得点は続く。
(つづく)