2019年6月21日(金)午前8時18分 大阪府東大阪市・新石切駅

10.堺筋本町7:59発→学研奈良登美ヶ丘8:37着 学研奈良登美ヶ丘行き 7303
 新石切に停車。山の斜面にも住宅がひしめいて並ぶ風景が、大阪府と奈良県の境目らしい。ここからはこちらも、地下鉄でない山岳トンネルへ…。


 生駒で通常方式の鉄道たる、近鉄奈良線などと接続。けいはんな線は例外として駅番号は連動させていない。線路幅は同じ1435mmであり、新技術を介して両路線直通運転の計画がある。


 再び長いトンネルへ進む。半地下構造の白庭台を出ると、地上に顔を出す。周囲の景色も随分と変わってきた。


 地下鉄としては長く、大阪の市街地から遠いという感覚も思ったよりは薄い。堺筋本町から38分で到着した学研奈良登美ヶ丘。ホームは1面2線の島式となっている。


 ホームドアはなく、名鉄三河線(三河知立~猿投)にあるようなホームセンサーを設置。ホームから遠目に見ると、住宅が並んでいる。


 線路は途切れており、ホームでそのまま折り返す方式。延伸計画そのものはあるらしいが、おそらく現状維持が続くと思われる。


 さあ、困った。ここは南北にそれぞれ改札があり、1階部分で通り抜けられない。とりあえず南出口から見よう。


 北出口はどうだろうか?通常は階段を下りたところに改札があり、高架橋下1階部分は通り抜けられるのが一般的。


(S)大阪地下鉄・近鉄運賃:天下茶屋→学研奈良登美ヶ丘 810円
 南口から外に出よう。新しく開発された"まち"であり、駅と合わせて各種施設等が建ち並ぶ。そういえば、朝食にまだありついていない。


 ミニストップにておにぎりとサラダをセットで購入し、20円引きになった。ドレッシングが別なことに気付かず、ドレッシング無しで頂くこととなったサラダ。


 駅そのものは高架構造のそれ。見たところ、裏から反対側へ回れそうだ。


 現状、終端部の下はロータリーになっている。


 北口に出られた。こちらに建物はなく、公園以外に目ぼしいものもない。


 北口のロータリーは一般車用でささやかなもの。


 ここも人工地盤らしいもので、下を道路が通り抜けている。


 駅から眺められる周囲の景色は、山間を開発させて造成されたもの。整備された道を下って、向こう側へ続く…。


 思いの外時間を使ってしまった。ここから続く地下鉄中央線の終着駅はコスモスクエアといい、現時点でこちらも意味ありげだ。とりあえず生駒まで戻るとして、いたのは同じ近鉄の車両。行先表示にカラーLEDが用いられていること以外、違いはない。


11.学研奈良登美ヶ丘9:10発→生駒9:20着 コスモスクエア行き 7206
 発車したけいはんな線。車両留置の側線を逃せば、あとは生駒まで見る景色はない。

 生駒では中間改札を介する形が取られている。次に向かう先は近鉄奈良で、こちらも完全な行き止まり駅。


12.生駒9:24発→近鉄奈良9:40着 快速急行/近鉄奈良行き 5805
 来たのは近鉄のL/Cカー。ロングシートモードになっている6両編成で、座れない。


 やがてけいはんな線が離れていく。


 学園前の"学園"は『帝塚山学園』を意味している。実際は地名としても学園前になっており、特急も停車する主要駅。


 大和西大寺で京都線と橿原線が複雑に交わり、奈良線は駅を出て両路線から離れていく。見えたのは奈良文化財研究所。


 奈良線が付近を通っており、車窓から見られるのは平城宮跡。2019年現在は復原工事が行われている。


 この門もそうだろうか…?


 到着したホームは地下にあり、2面4線式に加えて降車専用ホームを設けている。折り返しは大阪難波行きの急行となった。


 階を上がってコンコース、またの名を"大広間"。奈良のケーブルテレビが、テレビ画面を多く固めて設けている。


(S)近鉄運賃:学研奈良登美ヶ丘→近鉄奈良 470円
 何よりも外へ出てこそ、来た意義を見出せるというもの。コンビニの看板はくすんだ色合いになっており、周囲の景観に配慮している。


 駅本体は地下にあり、地上にあるのは出入口。透明素材な屋根で覆われており、雨からは避けられる。


 予定より時間が多く確保できたので、少々でも奈良を"観光"しておこうか。近鉄の駅を利用したのは、小学校の修学旅行以来。奈良を散策したのもそれ以来であり、近鉄の駅に降り立ったのは初となる。


 例に漏れずか団体バスが行き交い、主には小学生か外国人団体といったものだろう。ここで見かける人も外国の方、特に(違いのわかりにくい)アジア系が目立っている。そして鹿もいた。


 興福寺も小学校の修学旅行以来だ。現在は中金堂の再建工事等が行われており、立ち入りや通行に一部制限がかけられている。


 他に観光する余裕はないので駅へ戻り、東向商店街を見ていこう。店には食べ歩き系(兼写真投稿系)や、ドラッグストアも見られる。アーケード下は歩行者専用となっており、自転車含め車両は通行できない。

 


 高温多湿な6月、いくら晴れていても日中は不快な感覚。駅に戻っておこう。せんとくんにも見送られ…。


13.近鉄奈良10:24発→国際会館11:33着 急行/国際会館行き 1207
 大和西大寺から京都線に進み、さらに京都市営地下鉄へ乗り入れる急行。元々地下鉄対応型のオールロングシート車両しか用いられないが、いたのは地下鉄のアルミ車体。近鉄から見れば異彩を放つ緑色が入っている。
(つづく)