当ブログにて定義した"野球夏フェス"とは、限定ユニフォームを着用する試合。そして来場者にユニフォームが配布されるため、観客が集まりやすく"色に染まる"試合。まさしく『鷹の祭典』がそれであり、2006年から限定ユニフォームが用意作成されています。最近の傾向として福岡(本拠地)や東京(親会社グループ社員を動員)はほぼ確保できないのに対し、大阪(過去の本拠地)は比較的余裕があるのです。それでも2017年は8月14日という最繁忙期、出発段階で全席が完売しました。
それではご覧いただきましょうか。

2017年8月14日(月)午後3時35分 大阪市西区・京セラドーム大阪

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 2014年から大阪でも開催されるようになった『鷹の祭典』。今年は白ベースに鷹の羽ばたきをイメージしたという、赤い"V"の集合体で構成された『1ダホー!ストライプ2017』。ネーミングはともかくとして、野球ボールの縫い目に見えなくもない"Vの集合体"がなかなか格好いい。個人的にデザイン面で2015年を上回っているのではと考えたり。

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 入口で配布されるのは応援フラッグとルミカライト。前者は"本体"が紙製になり、2年前と比べて明らかに安っぽくなってしまっている。後者は2年前と同様、指示があるまで開けないようにと表記されていた。

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 予告先発はホークスが、4月にナゴヤドーム2軍戦で見た松本裕樹。2年前のバンデンハーク(やはり4月、ナゴヤ球場で見た。)と流れ的にそっくりである。対するファイターズは、未勝利のままアメリカに渡って今年日本復帰となる村田透。

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 ホークス主催試合はお楽しみの時間が早い。大阪では、ビジターチームもビジョン全体を用いてスタメン発表がなされる。

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 もちろんホークスもビジョン全体を用いて、例によって派手な演出で紹介される。加えてスポットライトも使用されるため、尚更豪勢だ。

 試合は1回表から動く。ヒットで出塁した西川を着実に進め、中田翔がヒットで返し1点先制。とりあえずこの1点で止めたという感じがする、ホークス先発の松本裕樹。2回表も3人といかなかったが、内野安打の中島卓也はうまく挟まれた形。

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 2回裏は柳田とデスパイネが連続四球。中村晃が送り、上林はセカンドゴロの間にとりあえず同点。選手登場時の演出として某ゲームみたくリズムに合わせてボールを当てる他、登場曲の歌詞が表記される。

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 3回表は大谷が四球を選ぶも、中田が三振。3回裏に今宮がチーム初安打、松田が続くも柳田は凡退。

 4回表は田中賢介への四球から始まった。大田泰示が三振の間に盗塁を決め、太田賢吾がセンターへの勝ち越しタイムリースリーベース!大野の打球はセンターが補球も、犠牲フライとなりもう1点。   

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 4回裏の前、来場した南海ホークスOBが紹介された。イニングとしては、2アウトから上林がヒットを打っただけ。5回表には投手を寺原に交代。1アウト2塁で迎えた大谷を内野ファールフライに打ち取り、中田を歩かせるも田中賢介は打ち取る。

 5回裏の前、村田透に何かあったらしく降板。2番手の白村は3者凡退に切って取る。

 6回表は1アウト2塁から2アウトになった後、中島卓也がセンターへのタイムリーヒットで追加点。西川の四球を経て松本もタイムリーヒット。投手が嘉弥真に交代し、大谷は三振。

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 6回裏は田中豊樹がマウンドへ。1アウトから柳田がヒット、デスパイネが三振の後に中村晃はヒット。上林が四球を選んで満塁も無得点に終わる。ところで2年前に使用していたサブビジョンを、プレー中あまり使っていないのはどういうことだろう?

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 青い風船が飛んだ7回表、かつて中日にいた中田賢一がここで登板する。対する中田翔は打球を天井に当ててファウルも、この打席は三振。田中賢介への四球と大田泰示のヒットで不安にさせるも2アウト、大野は内野ゴロに打ち取った。

 7回裏の前に飛んだ紅白ツートン風船は、動画撮影したため静止画なし。気づけばマウンドにいた鍵谷。髙谷に代打として福田を送り、三振に終わるなど見所なし。このため、8回表は甲斐がマスクをかぶる。中田賢一は三振を多く取るといいパターン。

 8回裏はマーティンがマウンドへ上がったほか、サードに飯山を置くなど逃げ切り体制。1アウトから出塁した柳田に代走として真砂を送った後、なにやら騒がしい。ボーク判定だったらしく怒るマーティンを、何とかなだめ一段落。デスパイネと中村晃が連続三振となる。今日は"デスパよくない"日らしい。

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 9回表、ついに大谷がスタンド上段に飛び込むホームランを放った!中田もライトポールに直撃させて続き、合計2点を追加。これで全て決まったとみていいだろう。

 9回裏、余裕を持ってマウンドに上がった玉井。塚田に当てた後、代打に送られた高田を三振。明石が内野ゴロで試合終了。

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 ビジター選手へのインタビューはお立ち台が置かれず、受けるのも勝ち越し打点を挙げた太田賢吾だけ。

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 そしてルミカライトの袋を開け、折って光らせるよう指示が出る。光らせたら場内が消灯。基本は白色だが、外野下段と同じ"段"は紅白ツートンになっている。

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 スポットライトと共に、光る棒を持って舞うダンサーたち。この時間はホームもビジターも、関係ないはずだ。

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 場内を黄色く光らせただけだった2年前と比べ、圧倒的に派手な演出となった今回。それはまさしく、2017年の『鷹の祭典』グランドフィナーレにふさわしいもの。劣勢ムードだからと途中で帰ったら、確実に後悔しただろう。

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 最後は『いざゆけ若鷹軍団』。これは2年前と変わらない。

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 そしてカーテンコールよろしく、DJやマスコットらが1列に並ぶ。挨拶で締めくくってセレモニーは終了。ビジターファンへも感謝の意を伝え、二次会へ…。

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 今回用いたルミカライトは大閃光タイプであり、発光時間は15分程度と短い。使い道がなくなったら安全性も考え、ゴミ箱へ入れる以外に選択肢はないようなもの。間違っても2013年横浜スターナイトのように、場内へ投げ込んではいけない。
(※先行公開分 おわり)

公式に発表された観衆数は35961人。2年前より少しだけ増加し、既に定着感さえ見せてくれました。
※個人の感想です。