
卒業、それは新たなスタートを意味するもの…。
ということで、500回記念の今回。新たなスタートとして、2月に開通した新東名高速を紹介してみましょうか。今回開通したのは、(名古屋から見て)豊田東から浜松いなさまでの区間。この区間が開通したことで、実に名神草津から御殿場まで2つのルートに分散させられることとなりました。この度撮影機会がありましたので、
2016年3月6日(日)

国道302号の南西部は橋脚が建ち上がっていた。日光川の手前まで、高速道路部分は一般道路部分の上を通る形となる。最終完成形はどうなるのだろうか?

国道23号は環境対策のため、大型車両が中央寄りを走行することとなる。高架区間は軽車両や歩行者、原付の通行ができない。造りのよさと交通量の多さを考えれば、当然といえば当然か。

折戸交差点からは最高速度が60km/hと表記される。ここから先、信号がない道を進むこととなる。途中の蒲郡バイパスが全線完成すると、国道1号となって浜松市まで信号を見かけないこととなる。

そしてこのガソリンスタンドから先、高速道路と見間違わんばかりの高規格道路が続くこととなる。原付は通行できず、並行する国道1号(現道)を利用することとなる。

本線3車線に、分岐1車線。それぞれ1車線ずつ案内標識があるが、そのうち1つがはがれてしまっている。昔よく見た排気ガスで黒くなった標識は、技術進歩なのか排気ガス規制なのかあまり黒くならなくなったような…。

伊勢湾岸自動車道 豊明→豊田東JCT
新東名と新名神を結ぶ区間として、比較的早くに開通していた区間。そのためか当初より片側3車線で完成形としており、逆にカーブはきつくなっている。東名高速と東名阪自動車道が直結したことで、まず存在感を発揮するようになった。

年間来場者数が国内屈指の規模ともなっている刈谷ハイウェイオアシス。その次が東名上郷13km、新東名岡崎19kmとありガソリンスタンドが集中している。東名で東京方向へ向かう場合は美合25kmとあり、ガソリンスタンドはない。

豊田ジャンクションの9.7km手前にして図形案内板が登場。今回の新東名開通に伴い、御殿場までルートが分かれることとなった。その間に連絡路が2か所設けられ、必要に応じて行き来できるようになっている。

続いて、道路状況と所要時間を示すものが登場。通常であれば新東名が直線状であることから、御殿場まで早く着くはずである。この日は両方向ともオレンジ色で2時間以上とあり、これでは当たり前すぎてどちらが優位なのかわからない。

豊田ジャンクションまで6km、静岡は東名で152kmとある。新東名を経由すれば高速走行距離が短縮されるものの、一般道路の距離が長くなるためにあまり変化なさそう。

このアングルからデジカメでも同時に撮影。名古屋まで39kmとあるものの、四日市方向からは名古屋高速に進むことがほとんどだろう。

標識が示す行き先は東名名古屋と東海環状豊田東、中央道土岐。そして新東名とともに静岡が2つ。この位置で東京はまだ早いのだろう。

情報案内板が姿を見せてきた。東名が両方向、新東名が東海環状と共有で1つ。合わせて3つある。

豊田ジャンクションを直進する。以前は必然的に東名高速へ進む形をとっており、連絡路ながら最高速度が80km/hとなるなど規格が高い。東名はここから本宿まで車線幅を削って片側3車線となり、最高速度が60km/hとなる。

豊田東インターを通過。開通前はこの区間の右車線が塞がれ、片側2車線で暫定運用されていた。名鉄バスの中部国際空港発豊田市行きバスで、トヨタ本社工場を経由する便はこのインターで高速を出る。

そして片側4車線となる。豊田東ジャンクションまで1.7kmとなり、案内が登場する。

豊田アローズブリッジも片側4車線で、開通前は外側の2車線を暫定利用していた。開通前、斜張橋の中央部にやたらと広い空間があったのはそのため。橋そのものはデザイン面からしても優れている。

豊田東ジャンクションで東海環状自動車道が分かれる。分岐した連絡路はかつて本線となっていたため、以前は最高速度が100km/hとなっていた。正式には一般有料道路であるため、最低速度となる50km/hを含めてすべて表記があった。開通後は連絡路として、最高速度が80km/hとなっている。本線はそのまま新東名となり、右車線が減少。

新東名高速道路 豊田東JCT→長篠設楽原PA
片側3車線となった新規開通区間。3km先の岡崎サービスエリアは満車とあり、ご丁寧にも英語で"FULL"と交互に表記される。その次は長篠設楽原が40kmとあり、そちらは空きが有る様子。

東海環状からの合流は後から設けられたものであるため、1車線で最高速度も60km/hとなっている。

岡崎サービスエリアで右車線が縮小。新東名は完成形こそ片側3車線が基本となったものの、現時点では交通量の観点から片側2車線となっている。

中日本高速道路が新ブランドとして掲げる、『ネオパーサ』を冠する岡崎サービスエリア。その先と同様、施設の充実ぶりに反して駐車台数はあまり多くない。開通から日がたっていない日曜日とあって、車列ができていた。刈谷や上郷のガソリンスタンドは、給油目的の車を分散させる役割も果たしているのだろう。

本線は片側2車線で、片側3車線以上に慣れてしまうと狭く思えるもの。そもそもは従来の東名高速も愛知県内から静岡県内にかけて片側2車線であり、全区間片側3車線というのはオーバースペックだろう。最高速度を120km/h以上に引き上げる目的で、道路規格を定めたのならば話は別だが。

そしてこの新東名では、カーブが基本的に半径3000m級とゆるくなっている。これも、最高速度を120km/h以上に引き上げる目的があるようで…。

トンネルは2車線幅となった。これで片側3車線化は難しくなり、最高速度引き上げもなくなったようなもの。交通量だけを見るならば、従来のルートと分散されることもあって妥当だろうと。

岡崎東インターが近づいてきた。新規開通区間には、ここを含めて2か所出入口が設けられている。

次の新城インターまで25km、浜松いなさが36km。静岡は121kmとあり、いずれも所要時間案内がありながら調整中となっている。この静岡はそのまま新東名を経て、静岡県庁までの距離でよかっただろうか?

トンネル内部は白色のLED照明が採用され、出口方向に向けられている。これにより、遠くが明るく見えるようになった。

そして何やら採掘現場のような景色となる。ここでは何を採掘しているのだろうか?

新東名高速は直線状にルートが形成されたため、トンネルが連続するなど多い。対して従来の東名高速は、豊田ジャンクションから三ヶ日ジャンクションまでトンネルが1本しかない。

トンネル内部に設けられた非常口。緑色のLEDが目立っており、位置がわかりやすい。それ以上に、緑色に光るLEDが美しい。

トンネルとの間は橋梁が設けられ、それを支える橋脚も位置が高い。上下線でやや離れているのは単に位置の関係か、それとも片側3車線にする目的があったためか。

長篠設楽原のパーキングまで3.5kmと近づき、岡崎と異なり空きが見られるようだ。28km先の浜松サービスエリアは開通して日がたち、真新しさが薄れたのか空きがある。連絡路を経て東名高速の浜名湖までは41kmとあり、そちらは混雑状況が表示されない。

長篠設楽原まで1km。中央の空きスペースには土が盛られ、仮にこのままの形で片側3車線とする場合に用いられることとなる。

長篠設楽原のパーキングへ…。(容量の都合により、詳細は割愛。)

新東名高速道路 長篠設楽原PA→浜松浜北
程なくして新城インターとなり、大型の情報案内装置がお出迎え。道の駅『もっくる新城』は、出口を出たところにある。

浜松いなさまで9km10分、浜松浜北が26km20分。新東名静岡は98km70分とあり、いずれも時間がしっかりと出ていた。無料で通行できる三遠南信道の鳳来峡は26kmで、時間表記がない。

再びトンネル区間へ。待避所の照明はやや暖色系で、気のせいか本線部分より明るく見える。

そして2530mと、おそらくは新規開通区間で最長となる鳳来トンネルへ。

抜けたところで、東名高速は左側へと誘導される。この付近、霧の発生に備えて両側に補助照明がある。

浜松いなさまで3kmとなり、図形案内が登場。東名高速へは連絡路を経て、三ヶ日へと進むこととなる。東京方向へ進みつつ新東名高速に戻りたくなった場合は、清水から再び連絡路を経て戻ることになる。

続いて所要時間や状況なども表示される図形案内。新東名新清水まで70分、東名清水まで90分。基本的にこのまま進んだほうが、御殿場まで10分は早く向かうことができる。

浜松いなさの分岐には左右とも東京と表記され、新東名高速はこのまま通過。三遠南信自動車道の鳳来峡は東名高速と共に左へ進むこととなる。

分岐した先で静岡県に入る。合流箇所からは2012年に開通しており、今回の開通に合わせて車線を引き直した形となる。

2012年に開通済の区間では最高速度120km/hを見越したのか、トンネルが最初から3車線幅で掘られている。現状では2車線分のみ使われ、1車線分がポールで仕切られている。新規開通区間でトンネルが2車線幅となったのは、やはりコスト面が理由だろう。

浜松サービスエリアを前にして、岡崎サービスエリア以来の完成済み3車線区間となる。開通から4年目となる区間とあっては真新しさも薄いようで、空きが見られる。

浜松浜北まで2.3kmとなり、周囲を見渡せるようになる。ということで、今回の新東名はこれまで。
(本線おわり)

最後に現時点で、蒲郡バイパス名古屋側の端点となる入口で1枚。カーブの途中、フェンス部分に照明器具が埋め込まれている。これはどうやって光らせているのだろうか?
既にいくつかのサイトなどでは走行記録などが公開されていますので、わざわざこのブログをご覧になられて新鮮味を覚える方は少ないかもしれません。それでも、節目としての記念の意味で今回の内容とさせていただきました。協力してくださった皆様、ありがとうございました。