では今度こそ…

めぐみ「今回は、私と一緒のオレンジの姉さんが初めて一緒になったときの話を新しく書き直しました。では始めましょう。高校3年になった私たちの新学期です。」
※今回は完全なフィクションで、登場する人物は実在のものとは一切関係ありません。


春は出会いの季節、3年生になった私たち…。

「おい聞いたか、転校生来るんだって。」
「ああ知ってる、何でも凄い美人らしいってさ。」

周りは転校生が誰なのか、その話題で持ちきりだ。

そして、そのときが訪れた。

現れたのは、噂どおり美人で、背も高い。

「黒坂なぎさです。」

それは、運命の始まりに過ぎなかった―

黒坂なぎさ・エピソード1
第1夜~出会い・side-M


連休前のある日のこと―

めぐみ「連休どうする?」
ももか「連休ね。」
めぐみ「どっか…」
ももか「行きゃいいんでしょう一緒に。もうわかってきたの、何が言いたいか。」

なぎさ「何だよ…?」

転校生の黒坂さんが食いついてきた。

めぐみ「いや…、何ですかと言われても…。」
ももか「この女がね、どっか行きたいからってね、わたしを連れ回すの。」
めぐみ「いや、そうじゃなくってね、私が出かけるからせっかくならと。」
ももか「この前なんて身延線とか加古川線とか、わけのわからない…」

なぎさ「私も…、一緒に…、行かせてくれないか!?」

めぐみ「へ?」
ももか「まさか…」

なぎさ「私も…、その旅に…、一緒に…、行かせて欲しいんだ!」

めぐみ「いい…けど。」
ももか「本当にいいの?言っておくけど、どこ連れてくかわかんないわよ。」

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なぎさ「どこにでも行く!だから…、だから…、ぐす…」

黒坂さんは確かに行きたいと言った。しかし同時に黒坂さんが泣き出してしまったのだ。

ももか「ほら、泣いちゃったじゃない。アンタ謝りなさいよね?」
めぐみ「あ…、ごめん…」
ももか「全然謝ってない!」

その後も黒坂さんは泣いたまま…。

涼子「じゃあ、めぐみが誘ったところに、黒坂さんが私も行きたいって言ったわけね?」
ももか「そうなのよ。」
めぐみ「まさか連れてって欲しいなんて言うと思わないもん。」
ももか「私はね、この誘拐まがいの行為を注意して欲しかったの。」
涼子「注意しようとしたら行きたいって言って、泣いちゃったわけね。」
めぐみ「私…、何されるかわかんなくて…」
涼子「見た目が怖そうだから?」
怖そうな見た目…
ももか「私はそうでもないよ?」
めぐみ「そう?」
ももか「大体ね、最初好きなとこって言って、行ったのが空港線の高架ウォークで…」
涼子「フリー切符だったんでしょ?」
ももか「そう。そこからよ、どこ回されるかわかんないのよ。」
めぐみ「そういう旅もいいじゃん。」
ももか「あのね、どっか遊び行こうのノリで西尾?岐阜?内海?1日で全部?」
涼子「らしくていいんじゃない?」
ももか「あのね、それだけならまだしも聞いてくれる?東京行くって言ったからって、こっちはその準備のつもりで来たのにいきなり東京連れてくのよ!それで何もしないで帰っちゃうんだもん。」※近日公開予定
めぐみ「だって…」
ももか「私は別にいいの。黒坂さんにそんなことしてみなさいよ、それこそ最低よ!」
めぐみ「そうじゃなくって…」

戻ったところで、黒坂さんが泣きやむ気配はない…。

めぐみ「……。」
ももか「ほら、黙ってないで。」

なぎさ「…し…、やっ…り…」

めぐみ「私やっぱり?」
ももか「やめるとか?」

なぎさ「…って…、…けない…」

バチーン!!

ももか「ハッキリ言いなさいよ!!」
めぐみ「何もそこまで…」
ももか「アンタの言いたいこと、わかんないじゃない!!」

なぎさ「やっぱり…、やめ…」

ももか「ほら…」
めぐみ「違うと思うよ…?」

なぎさ「私…、どうせ…、何も…できないし…、嫌われ…」

バチーン!!

ももか「バカ言わないでよ!!私がアンタのこと嫌うとでも言うの!?上等じゃない!アンタなんて知らないから!」

……



なぎさ「また…」

めぐみ「そんなことないって。」
なぎさ「そう…言って…、また…」

めぐみ「大丈夫だって、私も…」
なぎさ「……!」

めぐみ「私も友達いなくて…」
なぎさ「そんなわけ…」
めぐみ「ごめんなさい!」
なぎさ「……。」
めぐみ「だから…、黒坂さんの気持ちが痛いほどわかって…」
なぎさ「……。」
めぐみ「その…、一緒に…、一緒に…、一緒に行こうよ!」

なぎさ「…いい…のか?」
めぐみ「だって…、友達…、欲しかった…」
なぎさ「…いい…のか!?」

それから一緒に出かけることになった2人は抱きしめあい、泣きあった。


こうして、新たな仲間を加えた3人での旅が始まろうとする―


めぐみ「まあ下手ですし、今回はあくまで参考ってことです。次回は彼女の目線になって見ましょうか。」

背景画像として以下サイトの画像を使用しました。

異教徒たちの踊り
http://blog.goo.ne.jp/ari1192jp_001/c/66ff95262047c856f1f5190c125fd72c