こんばんは、快速アクティー3765Mです。
「オリキャラの有効活用」を兼ねた「小説」と「旅行記」の融合。今回も元となる旅は2005年の古いものです。
「小説」としてはフィクションであり、「旅行記」としてはノンフィクションになる、「とりあえず作ってみました」と言わんばかりの作品をお送りします。絵も下手でごめんなさい。
※今回は写真がありません。

登場人物
イメージ 1(左)市川めぐみ(文字色:黄色)
旅好きで「乗り鉄」な女子高生。高校入学祝いとして名鉄全線フリーの切符、青春18きっぷ(いずれも余りもの)で旅に出て以来、年に数回旅に出ている。

(右)姫路ももか(文字色:桃色)
めぐみと同じクラスの女子。
鉄道にはまったく興味がないが、めぐみに誘われて仕方なく付き合う。
内心ではめぐみのことが好きなので、一緒にいたいというのが本音なのかもしれない。

イメージ 2
黒坂なぎさ(文字色:橙色)
高校3年のときに転校してきた女子。
長身、大人びたルックス、ロングヘアースタイル、男口調が特徴。
めぐみがももかを誘っていると、面白そうだと食いついてきた。
食べるのが好きだが甘い物は苦手。





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春は出会いの季節、3年生になった私たちにも新たな出会いがあった。
私たちのクラスに転校生が来るらしく、聞くところかなり美人の女子だという。
クラス担任「おはよう、みんな。HRに入る前に今日からみんなと一緒に勉強することになった転校生を紹介します。」
現れたのは長身でロングヘアースタイルの女子だった。彼女の名前は黒坂なぎさ
クラス担任「色々戸惑うこともあると思うので、皆さんが助けてあげて下さい。」
イメージ 3

さて、連休を間近に控えたある日のこと、私たちも連休の予定を考えていた。
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すると…
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転校生の黒坂さんが食いついてきた。

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ももか「この前なんて身延線とかいうわけのわからない…」
なぎさ「面白そう…。私も一緒に行かせてくれないか?」
めぐみ「へ?」
ももか「まさか…」
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こうして、私たちの旅に新たな仲間が加わった。
そして、3人での旅が始まろうとする―


2005年4月29日(金)午前8時38分 愛知県・金山総合駅
3人は金山に集合した。時期的に青春18きっぷは発売されないので、必然的にあまり遠くへ行くことはできない。そのためだろうか、ももちゃんはピクニック感覚でお弁当を持ってきた。
ももか「作ってもらっちゃった☆」
めぐみ「いや、いつも作ってもらってるけど。」
なぎさ「でも、いつもと違う場所で食べる弁当もいいんじゃないのか?」
めぐみ「いいじゃない!」
しかし肝心なのはどこで食べるかである。したがって行先がわからないのでは意味が無いのである。
めぐみ「今日の行先を言うよ。いいね?」
ももか「いいよ!」
なぎさ「いいぞ。」
めぐみ「今日の行先は…、ありません!
行先がない!?
なぎさ「どういうことだよ?」
ももか「ちゃんと言いなさいよ!」
めぐみ「今日はこの切符を使います。」

今回は、JR東海の名古屋地区が乗り放題の『青空フリーパス』を使うことにした。
(※2005年当時)価格は1人2040円で、青春18きっぷと違い特急券を追加するだけで特急列車に乗ることができる。範囲は次のとおり。
東海道本線 - 二川~米原、大垣~美濃赤坂
武豊線 - 大府~武豊
関西本線 - 名古屋~亀山
紀勢本線 - 亀山~松阪
中央本線 - 名古屋~中津川
太多線 - 多治見~美濃太田
高山本線 - 岐阜~美濃太田
なぎさ「この範囲内で乗れるだけ乗ろうと考えたんだな?」
めぐみ「そう。」
ももか「じゃあ、お弁当は?ピクニックは?」
めぐみ「一応計画では、お昼ぐらいに松阪の予定なんだけど…」
なぎさ「松阪か。牛食べたいな。」
ももか「私のお弁当は?」

1.金山8:55発→名古屋8:59着 普通4614M・名古屋行き 211系5000番台

とりあえず移動。来たのは号車札の入った211系。降りると”快速エキスポシャトル”になっていた。

2.名古屋9:10発→亀山10:33着 普通1317G・亀山行き 313系3000番台
ワンマンで亀山へ。
なぎさ「普通で行くんだ。」
めぐみ「快速だとね、これから乗るところ通らないの。あと快速とかだと連休だから混むでしょ?」
ももか「それよりさ、松阪にはいつ着くの?」
めぐみ「12時前ぐらい。」
この列車の亀山到着が10時33分。亀山11時4分発の伊勢市行きに乗り換えると、松阪には11時54分に到着する。
めぐみ「それと、快速だと伊勢鉄道通るから」
なぎさ「JRじゃないから別料金。」
めぐみ「そうそう。」(※2005年当時の話。現在は青空フリーパスで伊勢鉄道に乗ることができます。)
桑名で、先に発車する快速みえ1号を待つため停車時間がある。快速列車には名古屋から結構な乗車があったようだ。
なぎさ「そりゃそうだ。連休なのに2両だもん。」
一方、普通列車にはそれほどの客はいない。
桑名を出ると、ももちゃん黒坂さんは寝てしまった。
さて、定刻の10時33分に亀山に到着。そして30分待つ。

3.亀山11:04発→松阪11:54着 普通929C・伊勢市行き キハ11型
以前に鳥羽に行ったことはあったが、このルートは通っていない。
なぎさ「おいおい身の上話か?」
ももか「私には関係ないよね。」
めぐみ「ああ、そう?」
津で11分ほど停車する。
めぐみ「快速には乗り換えないよ。」
ももか「乗り換えないの?」
なぎさ「次に乗るのか?」
めぐみ「松阪からの帰りに乗ろうかなって。」
なぎさ「帰り快速乗るから行きは普通で行こうって考えたんだな。」
ももか「わたしはそれぐらい知ってたけどね。」
なぎさ「…本当に知ってたんだろうな?」
ももか「あ、当たり前じゃない!それぐらい…ね。」
なぎさ「…こう言ってるけど、本当のところどうなんだ?」
めぐみ「たぶん知らないよ。」
なぎさ「そうか…」
快速みえ3号が先に発車し、乗っている普通列車はそのあとに発車。
津から22分、亀山から50分で松阪に到着。初夏の季節、ローカル線の旅を満喫した。
予定どおり、ちょうどお昼時だ。基本的に低予算なので、松阪で牛を食べたいと言った黒坂さんの要望には応えることができない。
頼んでも無いのにももちゃんは弁当を持ってきたので、分けてもらう形で予算は浮いた。
ももか「頼んでも無いのにって何よ、お昼代浮くだけ感謝しなさいよ!」
さらにもう少し追加で購入し、快速で名古屋に戻る。

4.松阪12:27(12:25)発→名古屋13:40(13:39)着 快速みえ10号・名古屋行き キハ75型
反対方向なのでか知らないが、結構空いていた。多少の遅れはキニシナイ!
なぎさ「いや、気にしてただろ。」
さて、伊勢鉄道分の運賃を用意し(※当時伊勢鉄道はフリー範囲外)、ランチタイムとする。
めぐみ「どう?」
ももか「どうって?」
なぎさ「ピクニック。」
ももか「…そもそもピクニックって知ってる?外に出て野山や海岸などの自然を楽しむことなの。戸外で食べる事が含まれるの。それぐらいわかるでしょ?今どこか知ってるの?列車の車内よ!窓も開かないの!」
(※キハ75の車内画像は検索すれば出てくると思いますのでご自身で…)
めぐみ「でも学校じゃないから気分も変わっていいんじゃない?」
結果、いつもと違う場所なのでよしとした。
ランチタイムもそこそこに、伊勢鉄道区間の料金1人490円を車掌に支払い(※当時)、ももちゃん黒坂さんはおひるねの時間に入る。
73分で名古屋に戻ってきた(1分巻いた)。
めぐみ「じゃ、次関ヶ原行くから。」
5.名古屋14:00発→関ヶ原14:49着 快速5307F・米原行き 313系0番台
お次は313系の快速列車で関ヶ原に行く。
ももか「何で関ヶ原に?」
めぐみ「何でだと思う?」
ももか「聞かれたってわかんないよ。」
なぎさ「関ヶ原の戦いと関係あるのか?」
めぐみ「どうだろうね。」
ももか「あのね、せっかく黒坂さんが訊いてきたのにそれはないんじゃない?」
めぐみ「それはお楽しみってことで。」
313系の快適な乗り心地を49分味わい、関ヶ原に降り立った。関ヶ原の駅前には何も無いと言ってもいいだろう。
めぐみ「よし、戻ろう!」
ももか「早っ!」
線路脇には関ヶ原の戦いの絵と参加した武将たちの名前と旗印を描いた看板がある。しかし…
なぎさ「すぐ横に企業看板はないんじゃないかな?」
(※これも検索すれば出てくると思います…)
6.関ヶ原15:04発→大垣15:16着 普通3216F・大垣行き 211系5000番台
ここで211系が来るとは思わなかった。とりあえず211系に乗り込み、大垣に戻る。
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結構長くなったので続きます。そのかわりこの続きは短くなります。
前回の画像を妹に見られたところ恋シュミなのかと言ったので、今回はちょっとそのテイストを取り入れてみました。
この物語は、『管理人のノンフィクションの旅行記』を基にしたフィクションです。登場するキャラクターは架空のものです。ちなみに実際、管理人は昼食を松阪で調達しました。