3週間弱のご無沙汰でした。快速アクティー3765Mです。
改めて、これまで主に青春18きっぷ、青空フリーパスを使って、結構な数の旅をしてきました。それで「旅行記」を書けばいいだろ思いましたが、「普通の旅行記」では他の方のものと比べて自信は明らかに持てません。もう1つ、特に意味も無いのに「オリキャラ」だけはそれなりに考え付いております。
そんな、「オリキャラの有効活用」を兼ねた「小説」と「旅行記」の融合。今回の作品は元となる旅が2005年と古いものです。
今後、「小説」としてはフィクションであり、「旅行記」としてはノンフィクションになる作品を「とりあえず作ってみました」と言わんばかりの内容でお送りする予定です。
登場人物

市川めぐみ(文字色:黄色)
旅好きで「乗り鉄」な女子高生。高校入学祝いとして名鉄全線フリーの切符、青春18きっぷ(いずれも余りもの)で旅に出て以来、年に数回旅に出ている。

姫路ももか(文字色:桃色)
めぐみと同じクラスの女子。
鉄道にはまったく興味がないが、めぐみに誘われて仕方なく付き合う。
-------------------------------------------------
年末、正月早々の旅行計画を立てていた。今回は…
めぐみ「ねえねえ、正月空いてる?2日大丈夫?」
ももか「何?突然。」
めぐみ「正月なんだけど、2日一緒に行かない?」
ももか「いいけど、集合時間何時?」
めぐみ「朝の6時過ぎぐらい。」
ももか「…行ってもいいわよ。」
1月2日といえば『初売り』。初売りといえば『福袋』。福袋は基本的には『売り切れるもの』。
『福袋』という『売り切れるもの』を店頭で確実に買うためには朝早くから並ぶほかはない。そのため、福袋のため朝6時集合というのは何の不思議もない。
ももちゃんもそう思ったに違いない。だがその淡い期待はもろくも崩れ去ることとなる。
2005年1月2日(日)午前5時36分 愛知県・名鉄木田駅
世間では『初売り』であり、デパートでは『福袋』が販売される。しかし今回向かうのはデパートではない。言うならば名古屋市内ではない。山梨県は甲府である。ももちゃんを誘ったところ誘いに応じた。しかし行先は教えていないので、『名古屋市内のデパート』に行くと思っているに違いない。
1.木田5:41発→新名古屋6:01着 普通・東岡崎行き 名鉄6000系
そして、集合場所である名古屋駅に向かうため始発の電車に乗った。朝早く、寒いせいかなんとなくモーターが空転している感じがした。
集合場所である名古屋駅の広小路口でももちゃんは待っていた。そして、2人で『目的の場所』に向かう…。
ももか「…って、どこ行くのよ?」
めぐみ「知りたい?」
ももか「…知りたい!」
こう言っているが、おそらくデパートというのを期待しているのだろう。
めぐみ「言うよ…、甲府!」
ももか「…甲府!?」
やっぱりそう思っていた。
ももか「何で甲府なんかに?」
めぐみ「いや、甲府行きたいから。身延線乗りたいから。」
ももか「身延線乗りたいからって…」
めぐみ「身延線乗りに行くよ。」
ももか「行くよじゃないよ…」
そして、今回使用する青春18きっぷに日付印を入れてもらい、中央線ホームに向かった。
今回のルートを説明しよう。午前中に中央本線で塩尻を経て甲府に向かう。午後になって、甲府から身延線で富士に回り、富士から東海道本線で名古屋に帰るのである。移動距離571km。
2.名古屋6:18発→中津川7:33着 普通701M・中津川行き 213系5000番台
来たのは213系。これまで213系には乗ったことが無かったのでよかったのではないだろうか。

ももか「待ってよ。よかったのはアナタだけでしょ?」
めぐみ「ももちゃんも乗ったことないよね?」
ももか「それよりも甲府に連れまわされる身にもなってよ。」
めぐみ「ごめんごめん。」
夜が明けてきた。
めぐみ「なんかきれい。」
ももか「夜が明ける光景って何度見てもいいよね。」
めぐみ「そうだね、日が昇るとことか、まだ薄暗い中光る街路灯とか…」
高蔵寺からは山の中の路線を走る。岐阜県内は少しばかりか雪が残っているところがあった。
さて中津川では6分の接続だが、階段を使っての乗換えだった。
3.中津川7:39発→塩尻9:54着 普通1827M・塩尻行き クモハ313-3026
待っていたのは313系3000番台2両のワンマン列車。急いで乗り込み、程なく発車となった。
坂下を過ぎると長野県に入る。長野県内は雪が多くなっていた。
めぐみ「私旅先であんまり雪景色って縁なかったのよね。」
ももか「そう?そんなの知らないよ。」
めぐみ「でもどうかな?」
ももか「雪?…いいんじゃないかな?」
南木曽で特急を先に通すため、少々の停車時間があった。

めぐみ「中暑いからね、ちょっとぐらい外に出ないとね。」
ももか「まあね、でも外は寒いの。わかるでしょ?」
めぐみ「だからってここで言うのもあれなんだけどね、ドアの横にボタンあったでしょ?」
ももか「あったね。」
めぐみ「あれでね、自分で閉めることで外の寒い空気が中に入って来れなくなるでしょ?」
ももか「そうだよね。」

半自動ボタンはさておき、特急を先に通した後に南木曽を発車。
次の十二兼で反対列車待ち。来たのは長野の115系だった。

めぐみ「次あんなのに乗るから。」
ももか「乗るからってアナタ…」
そして発車。
めぐみ「前行ってみようか。」
ももか「何?行けっていうの?」
前方を見ると、雪の積もったまっすぐ伸びる線路と山々が美しく見えた。

めぐみ「こういうの見てみたかったんだよね。」
ももか「なんか、そう言うと思った。」
めぐみ「こんな景色いいじゃない?」
ももか「いいよ…ね。」
列車は木曽福島での長時間停車のあと、塩尻の手前である洗馬でまた特急の通過待ちをする。その間外に出て、雪遊びを少しだけした。そして塩尻に到着。
4.塩尻10:17発→甲府(11:47)着 普通436M・甲府行き 115系長野更新車
いたのは長野の115系だった。
めぐみ「ほら、言ったとおりでしょ。」
ももか「言ったとおりでいいけど…」
この列車には半自動ボタンはなく、ドアを直接手で開け閉めする方式だ。
めぐみ「このドア結構重いね。」
3両編成の車内はリニューアルされていた。
席はある程度埋まっていた。とりあえず座れたので座る。
特急の通過待ちなのだが、雪のためか若干遅れているようだ。
めぐみ「雪でこうも遅れるもんなのかな?」
ももか「いや、私に聞かないでよ。」
さて、列車は塩尻を発車し、岡谷までは複線だが岡谷から単線となる。上諏訪を過ぎたあたりから再び複線になる。
と、ここで…
ももか「悪いけどちょっと寝させて。」
めぐみ「寝るの?」
ももちゃんは寝てしまった。外の景色を見ると山々と雪景色が広がっているのだが…
列車は山梨県に入り、小淵沢で客がそれなりに降りたもののまた乗ってきた。
韮崎を過ぎると景色が開けてくる。塩尻から1時間半ほどで甲府に到着。

2004年に東京近郊区間が拡大され、甲府は東京近郊となった。そのためか自動改札が設置されていた。

めぐみ「甲府に来ちゃった♪」
ももか「来ちゃった♪じゃなくて。」
めぐみ「似合わなかった?」
ももか「そうじゃなくて、身延線に乗るとしてまだ時間あるんだよね?」
めぐみ「時間なんかたっぷりあるから何でもできると思うよ。それで何しようか?」
ももか「何しようかって、考えてないの?」
めぐみ「考えてないよ。」
ももか「考えてないってどういうことなのよ。」
めぐみ「まあ、あてのない旅もいいんじゃないかなって。」
ももか「そうなの?ならいいけど…」
そして2時間後…

「あっ!見えてきた見えてきた!」
「そんなアナタに連れまわされてるの。」
「次何が来るんだろうね。」
-------------------------------------------------
この物語は、『管理人のノンフィクションの旅行記』を基にしたフィクションです。登場するキャラクターは架空のものです。
改めて、これまで主に青春18きっぷ、青空フリーパスを使って、結構な数の旅をしてきました。それで「旅行記」を書けばいいだろ思いましたが、「普通の旅行記」では他の方のものと比べて自信は明らかに持てません。もう1つ、特に意味も無いのに「オリキャラ」だけはそれなりに考え付いております。
そんな、「オリキャラの有効活用」を兼ねた「小説」と「旅行記」の融合。今回の作品は元となる旅が2005年と古いものです。
今後、「小説」としてはフィクションであり、「旅行記」としてはノンフィクションになる作品を「とりあえず作ってみました」と言わんばかりの内容でお送りする予定です。
登場人物

市川めぐみ(文字色:黄色)
旅好きで「乗り鉄」な女子高生。高校入学祝いとして名鉄全線フリーの切符、青春18きっぷ(いずれも余りもの)で旅に出て以来、年に数回旅に出ている。

姫路ももか(文字色:桃色)
めぐみと同じクラスの女子。
鉄道にはまったく興味がないが、めぐみに誘われて仕方なく付き合う。
-------------------------------------------------
年末、正月早々の旅行計画を立てていた。今回は…
めぐみ「ねえねえ、正月空いてる?2日大丈夫?」
ももか「何?突然。」
めぐみ「正月なんだけど、2日一緒に行かない?」
ももか「いいけど、集合時間何時?」
めぐみ「朝の6時過ぎぐらい。」
ももか「…行ってもいいわよ。」
1月2日といえば『初売り』。初売りといえば『福袋』。福袋は基本的には『売り切れるもの』。
『福袋』という『売り切れるもの』を店頭で確実に買うためには朝早くから並ぶほかはない。そのため、福袋のため朝6時集合というのは何の不思議もない。
ももちゃんもそう思ったに違いない。だがその淡い期待はもろくも崩れ去ることとなる。
2005年1月2日(日)午前5時36分 愛知県・名鉄木田駅
世間では『初売り』であり、デパートでは『福袋』が販売される。しかし今回向かうのはデパートではない。言うならば名古屋市内ではない。山梨県は甲府である。ももちゃんを誘ったところ誘いに応じた。しかし行先は教えていないので、『名古屋市内のデパート』に行くと思っているに違いない。
1.木田5:41発→新名古屋6:01着 普通・東岡崎行き 名鉄6000系
そして、集合場所である名古屋駅に向かうため始発の電車に乗った。朝早く、寒いせいかなんとなくモーターが空転している感じがした。
集合場所である名古屋駅の広小路口でももちゃんは待っていた。そして、2人で『目的の場所』に向かう…。
ももか「…って、どこ行くのよ?」
めぐみ「知りたい?」
ももか「…知りたい!」
こう言っているが、おそらくデパートというのを期待しているのだろう。
めぐみ「言うよ…、甲府!」
ももか「…甲府!?」
やっぱりそう思っていた。
ももか「何で甲府なんかに?」
めぐみ「いや、甲府行きたいから。身延線乗りたいから。」
ももか「身延線乗りたいからって…」
めぐみ「身延線乗りに行くよ。」
ももか「行くよじゃないよ…」
そして、今回使用する青春18きっぷに日付印を入れてもらい、中央線ホームに向かった。
今回のルートを説明しよう。午前中に中央本線で塩尻を経て甲府に向かう。午後になって、甲府から身延線で富士に回り、富士から東海道本線で名古屋に帰るのである。移動距離571km。
2.名古屋6:18発→中津川7:33着 普通701M・中津川行き 213系5000番台
来たのは213系。これまで213系には乗ったことが無かったのでよかったのではないだろうか。

ももか「待ってよ。よかったのはアナタだけでしょ?」
めぐみ「ももちゃんも乗ったことないよね?」
ももか「それよりも甲府に連れまわされる身にもなってよ。」
めぐみ「ごめんごめん。」

めぐみ「なんかきれい。」
ももか「夜が明ける光景って何度見てもいいよね。」
めぐみ「そうだね、日が昇るとことか、まだ薄暗い中光る街路灯とか…」
高蔵寺からは山の中の路線を走る。岐阜県内は少しばかりか雪が残っているところがあった。
さて中津川では6分の接続だが、階段を使っての乗換えだった。
3.中津川7:39発→塩尻9:54着 普通1827M・塩尻行き クモハ313-3026
待っていたのは313系3000番台2両のワンマン列車。急いで乗り込み、程なく発車となった。
坂下を過ぎると長野県に入る。長野県内は雪が多くなっていた。
めぐみ「私旅先であんまり雪景色って縁なかったのよね。」
ももか「そう?そんなの知らないよ。」
めぐみ「でもどうかな?」
ももか「雪?…いいんじゃないかな?」
南木曽で特急を先に通すため、少々の停車時間があった。

めぐみ「中暑いからね、ちょっとぐらい外に出ないとね。」
ももか「まあね、でも外は寒いの。わかるでしょ?」
めぐみ「だからってここで言うのもあれなんだけどね、ドアの横にボタンあったでしょ?」
ももか「あったね。」
めぐみ「あれでね、自分で閉めることで外の寒い空気が中に入って来れなくなるでしょ?」
ももか「そうだよね。」

半自動ボタンはさておき、特急を先に通した後に南木曽を発車。
次の十二兼で反対列車待ち。来たのは長野の115系だった。

めぐみ「次あんなのに乗るから。」
ももか「乗るからってアナタ…」
そして発車。
めぐみ「前行ってみようか。」
ももか「何?行けっていうの?」
前方を見ると、雪の積もったまっすぐ伸びる線路と山々が美しく見えた。

めぐみ「こういうの見てみたかったんだよね。」
ももか「なんか、そう言うと思った。」
めぐみ「こんな景色いいじゃない?」
ももか「いいよ…ね。」
列車は木曽福島での長時間停車のあと、塩尻の手前である洗馬でまた特急の通過待ちをする。その間外に出て、雪遊びを少しだけした。そして塩尻に到着。
4.塩尻10:17発→甲府(11:47)着 普通436M・甲府行き 115系長野更新車
いたのは長野の115系だった。
めぐみ「ほら、言ったとおりでしょ。」
ももか「言ったとおりでいいけど…」
この列車には半自動ボタンはなく、ドアを直接手で開け閉めする方式だ。
めぐみ「このドア結構重いね。」
3両編成の車内はリニューアルされていた。
席はある程度埋まっていた。とりあえず座れたので座る。
特急の通過待ちなのだが、雪のためか若干遅れているようだ。
めぐみ「雪でこうも遅れるもんなのかな?」
ももか「いや、私に聞かないでよ。」
さて、列車は塩尻を発車し、岡谷までは複線だが岡谷から単線となる。上諏訪を過ぎたあたりから再び複線になる。
と、ここで…
ももか「悪いけどちょっと寝させて。」
めぐみ「寝るの?」
ももちゃんは寝てしまった。外の景色を見ると山々と雪景色が広がっているのだが…
列車は山梨県に入り、小淵沢で客がそれなりに降りたもののまた乗ってきた。
韮崎を過ぎると景色が開けてくる。塩尻から1時間半ほどで甲府に到着。

2004年に東京近郊区間が拡大され、甲府は東京近郊となった。そのためか自動改札が設置されていた。

めぐみ「甲府に来ちゃった♪」
ももか「来ちゃった♪じゃなくて。」
めぐみ「似合わなかった?」
ももか「そうじゃなくて、身延線に乗るとしてまだ時間あるんだよね?」
めぐみ「時間なんかたっぷりあるから何でもできると思うよ。それで何しようか?」
ももか「何しようかって、考えてないの?」
めぐみ「考えてないよ。」
ももか「考えてないってどういうことなのよ。」
めぐみ「まあ、あてのない旅もいいんじゃないかなって。」
ももか「そうなの?ならいいけど…」
そして2時間後…

「あっ!見えてきた見えてきた!」
「そんなアナタに連れまわされてるの。」
「次何が来るんだろうね。」
-------------------------------------------------
この物語は、『管理人のノンフィクションの旅行記』を基にしたフィクションです。登場するキャラクターは架空のものです。