修復作業 | MCFWit 自由人masaのブログ

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四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

ステムアンダーブラケットの
修復をやってみました。


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です。

ZRXDAEG のステムアンダーブラケット。


車体から取り外してみると、
下側のシールが上下逆に組まれていました。

新品のシールはこのような形。


シールの理屈等を理解するほど、
逆に取り付けてしまいそうな形とも思いますね。

ですがこの車両の場合は、
開いている方がステムシャフトの下側(ヘッドパイプの外側)となります。


ステムシャフトへ圧入されているベアリングとシールを取り外してみると、かなりの変形がありました。


当方では、SST等を使用して取り外しますので、
この箇所に深いキズが入ることはほぼありません。


理由、経緯はどうあれ、
このままでは次の作業者の負担が増えますので、
ここで何とかしておきたいところ。

新品部品への変更も考えましたが、
調べるとお値段もそこそこ。

メンテナンスでの予算が決まっていますので、
予期していない部品交換は出来るだけ控えたい。
それらを踏まえ修復して現物を使用する事に。

このステムアンダーの素材はアルミですので、アルゴン溶接でに肉盛りして整形。
とも思いましたが、


凸部分を切り落とし、
同サイズのスペーサーを製作し、ステムシャフトに圧入する方法が時間も早くキレイに仕上がると考え作業開始。

ということで、
油圧プレスを使いステムシャフトを抜き取り。


凸部分をサクッとカット。


スペーサーは、
スチール材から切り出し。


内径、外径を調整し、
上下の面出し。


製作したスペーサーの内側にはロックタイト641を塗布し、油圧プレスで圧入。


仕上げに塗装し、
ステムアンダーブラケットの修復完了でございます。


といったところで👋


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