ZX-25R | MCFWit 自由人masaのブログ

MCFWit 自由人masaのブログ

四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

Ninja Team  Green Cup 参戦車輌のメンテナンスとセットアップを行っています。

いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です。


今回ご依頼いただいた車輌は、
2023年のグリーンカップシリーズを走行した車輌ですので、

ダメージチェックを行いながらの作業でもあります。

ステムも車体から分離し、
各部をチェック


ZX25Rのステムシャフトは少々太め。
こういった部分は何気なく見過ごすのではなく、
なぜ太くしているのか?
を考えてみると乗り方への一つのヒントになると思います。

一旦リセットしたいので、
ステムベアリングは新品へ交換。


フロントフォークもリセットからのセットアップ。


分解し、各部のチェック。


左側のフロントフォークスプリングが基準値よりもかなり縮んでいましたので、
こちらは追加で交換。
部品はオーダー中でございます。


ZX25Rのフロントフォーク

スタンダード状態でのフルボトムはアウターシールリップから、
フォークアンダーブラケット上面までが約15mm余りますのでフルボトムでベタッと着くワケではありません。

ちなみにこのフロントフォークは、
フルボトム状態では
クッションラバー(このラバーが約15mmほど)にてフォークストロークがストップされる構造。

個人的にはこのフィーリングがとても気に入っていますし、
グリーンカップレギュレーションとのバランスも良いと感じています。

グリーンカップレギュレーションではクッションラバーの取り外しや改造は不可ですが、

レースレギュレーションなど関係なく、
サーキット等で遊んでいる方は少し味付けを変えても面白かと思います。


フォークオイルは、
私のグリーンカップ号にも使用している
Moty's さんの M381 SAF へ変更。

グリーンカップレギュレーションでは、
フォークシステムの改造、社外パーツの導入変更は不可ですが、

オイルの変更は許可されていますので、
サーキット走行向けのフィーリングに寄せる為、
フォークオイルを変更しています。

減衰調整機構がないぶん、ショックフルードの粘度を調整していいところへ合わせるのが狙いというワケ。

使用番手は社外秘とさせて頂きますのでご容赦を。


リアサスリンク周りや、
スイングアームピボットもメンテナンス。


各部のチェックを行い

こちらもMoty's さんのグリスを使ってセットアップ。




スイングアームピボット、サスペンションリンク周りのセットアップが完了すれば、
車体へ組み付け。

この辺りのリセットとセットアップがあって、
ようやくサスペンションの旨みが出て来ますので、とても大切なところなんですよ。


といった流れで、
作業を進めさせて頂いております。



それではまた👋