ゼノン製スパーギヤ・ピニオンギヤの
続きです。
スパーギヤについて その⑥
白い理由
お客様に良く「なぜ黒くしないのですか?」と聞かれるのですがいくつかの理由がございます。
理由その① 白いと汚れが目立つのでスパーギヤのメンテナンスを行って破損等を見つけやすいため...
理由その② 弊社のスパーギヤはグラスファイバーやカーボン等で強化しておりません。そのためバージンペレットを使用しなければ本来の性能が出せません。工場にはバージンペレットを必ず使用するように指示していますが故意では無くても整形時に再生樹脂を使用される場合、白色だと目視で確認できるためです。
余談ですが素朴に黒いスパーギヤに拘るのに白いベルトを使用する事は抵抗が無いのですね。
スパーギヤについて その⑦
音で効率を判断されている方
お客様は良く音が少ないと効率が良いと思われる方が多いのですがこれにはある条件が整わないと比較出来ません。...
それは素材が同じ物では無いと比較できません。単純に申し上げると同じ歯の形状のスパーギヤを柔らかい素材で作ると静かになります。これは単純にギヤの入力の力を柔らかい素材によって吸収させている為です。
その為柔らかい素材で作ったギヤですと静かにはなるのですがエネルギー効率は落ちます。その為弊社のギヤはあえて硬い素材で可能な限りのエネルギーを伝達する事を目標にしております。特にパワーの少ないストッククラスで使用される事をお勧めいたします。
スパーギヤについて その⑧
インボリュート曲線ギヤ
スパーギヤやピニオンギヤは円運動をしているために歯の形状が大事になります。一部のギヤの歯の形状は直線的に伸びていて円運動している歯に対し点当たりになり滑らかなエネルギーの伝達が出来ません。そのため歯の形状はインボリュートという曲線を描くことにより滑らかなエネルギーの伝達が行えるようになります。
...下記のウィキペディアのリンクにイメージし易いアニメーションがございます。
https://ja.wikipedia.org/…/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%8…
その⑨につづく
スパーギヤについて その⑨
真円が出ているスパーギヤの見極め方
多くのお客様はスパーギヤは真円が出ていると思われていますが多くの場合ずれています。見極め方法はまずスパーギヤホルダーやホルダーを支えるベアリングやブロックが歪んでいたり、壊れていない状況(モーターシャフトも振ってない事を確認してください)でスパーギヤを取り付けてスパーギヤとピニオンギヤのバックラッシュを確認して下さい。そのバックラッシュの隙間がスパーギヤを一周させてどの位置でもスパーギヤとピニオンギヤ隙間が一緒であればそのスパーギヤは基本的に真円が出ています。
また真円が出ているスパーギヤの歯がナメる時はスパーギヤ全周がナメます。
真円が出ていないスパーギヤがナメる場合は一部(数枚)のギヤがナメます。これは一部の場所がバックラッシュの隙間が多い為起きる現象です。
その⑩に続く
スパーギヤについて その⑩
歯の形状について
歯の形状は各社独自のノウハウが有りスパーギヤとピニオンギヤを両方販売されているメーカーで有れば同じメーカー同士で使用する事をお勧めいたします。
これはその⑧にも書いていますが弊社スパーギヤ及びピニオンギヤはインボリュート曲線で作られています。このインボリュート曲線の角度は各社独自のノウハウが有りますので別のメーカーの物を組み合わせて使用するとスムーズなエネルギーの伝達が行われない場合がございます。
その⑪に続く