オーナーの感想も兼ねて、ブログやSNSからオートバイの性能や燃費など詳しく調べられるのも素敵なことだと思います!またこんな異常や症状が発生して、こんな方法で直った!って記事も見られますよね?
先日のブログにて「診断や点検」について書きました。年式や構造上よくあるケースなのですが、過去にあったその記事の続き的な事例をご紹介したいと思います。
同じ地域にお住まいでカワサキのキャブレター車「ZRX400」を遠方から通販で購入された方でした。
いつもガソリン臭い上にエンジンがかかりづらく高回転域付近の「吹け」が悪いので、燃料系統の「キャブレター」を診て欲しいとご依頼いただきました。
私>燃料系統以外にも原因が多々あるので別の点火系統やエンジンなどの診断も診させて下さい。消耗品のスパークプラグやエアクリーナーは最近交換されましたか?
お客様>ネット書き込みや知り合いのアドバイスからキャブレターが原因って言われたからそこだけでいい!お金かかるでしょ?
ご要望ですのでそのままお受けし作業したところ…
キャブレター内部の汚れはある程度予想していたのですが、ゴムでできた本体とエンジンの通路「インシュレーター」が見るも無残に千切れていました。あとその負圧という吸い込む力を利用するホースがヒビだらけ(泣)
なんか他にも嫌な予感がしたので、やはり他も診させて欲しいと連絡し診断したところ…
火花を発生させる「スパークプラグ」はカーボンスラッジが溜まり、スパークプラグへ約3万ボルトの電圧を流す「イグニッションコイル」が劣化し、そのコードが雑に社外プラグキャップが接続した状態でした。
キャブレターを洗浄した後に調整しながら組み付け、その結果適正な燃料と空気の混合気をエンジンに送り込んだとしても、燃焼させる点火系統がダメであればちゃんと燃えないで調子悪くなりますよね?
一度お越し頂き過程と状態を説明したところ総合的に修理となり、パーツ交換後はもう一度キャブレターを組み直し、調整して試乗チェックをして完成しました!
正直けっこうな金額となり、納車の際はお客様は複雑な表情でしたが(^_^;)後日とても調子が良くなったとお礼のお電話を頂き、私もひと安心しました!
どうしても予算通りにいかないことがあると思いますが、しっかり一つ一つの原因を解消しながら修理していかないと直らないこともありますので、ご依頼されたバイク屋さんとのこまめな相談を必ずオススメしますm(__)m