子育て支援拠点スタッフとママたちの交流会 | マザーズスマイル山口

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自閉症・発達障害など特別な支援を必要とする子どもを持つ
山口市近隣ママたちがつくる地域の情報発信&口コミブログ

3月5日子育て支援広場「ちゃ☆ちゃ☆ちゃ☆」にて

「発達障害基礎講座&子育て支援拠点スタッフとママたちの交流会」

を開催させていただきました。




集まってくださったのは山口市内で子育て広場を運営されている方々10名とママ10名、総勢20名。

アイスブレイクで4~5名のテーブルに分かれた後、子育て広場改革に協力したいマザスマを代表してあたくしナサやんが、これまでの「自閉症児子育て体験談」を特別支援専門用語の簡単な解説や特別支援ツールの紹介を交えながら、延々語らせていただきました。

特別に支援が必要なお母さんたちの実情?と心情?が多少なりとも理解していただけた(と思いたい…)ところで、広場の支援者とママたちのグループワーク(茶話会)へ。

ママたちからは

*子育て広場を利用すると他の子と比べてしまうから行けなかった
*子育て広場に行ってもすでにママのグループが出来ていて入りづらいという思いがある
*おもちゃでまともに遊べないから、行っても迷惑になるだけと思っていた
*一度行って迷惑をかけたので、もう利用はできないと思った
*広場へ行くよりも自宅にこもった方が楽なので行かなかった
*診断めいたことを言われたので信頼できなくなった

など、障害を持つ子どものお母さんでなくても感じるであろう思いも出てきましたが

*一緒に成長を喜んでもらえた
*お母さん頑張ってるねと声をかけてもらえたのが嬉しかった
*多動な子どもを追いかけてくれて、駐車場までついてきてくださった

というあたたかいお話もありました。

広場の支援者の方々からは

*気になる子のお母さんにどうやって声をかけたらいいかわからない
*言葉選びをとても慎重にしているつもりだけど、大丈夫か不安
*独特の遊びなどをする場合、どうやって関わればいいかわからない
*どうすればお母さんたちが広場を頼ってくれるのか模索中
*気になる子も一緒に遊べる空間にするためにプレイスペースやおもちゃを改良したいと思っている

など対策が必要なのかなと思われる意見が多く出ました。
支援者の方々の、母子への強い思いにとても感動させられました。

*お知らせボードに「子どもの発達で悩んでいるママの相談があれば○○先生までお気軽に」などと貼っておくと誰の目にも止まって相談しやすいかも
*段ボールハウスなどの刺激を受けにくい場所を作ることも有益かも
*発達が気になる子の相談会みたいな時間を設けてはどうか

という具体的対策も出てきましたが
やはり大切なのは

★間に入ってくださる支援者の理解と地道な声かけ
★早期療育を受けるためなので、診断へ向かわせることを悪いと思わずに専門機関へつないでいくこと
→その時はお母さんの笑顔を崩してしまうので専門家につなぐことを申し訳ないと思われるかもしれませんが、それを乗り越えてこそ「あそこで広場の先生がつないでくださったから療育を受けられた」と思えるのです。
診断されて落ち込んでしまったあとのことは、私たちマザスマのような自助グループの仲間がいるから大丈夫ですっ!…と熱く語ってしまった私です(笑)

すぐには解決できないけれど、こうして当事者と話すことで発達障害への理解とよりよい広場づくりの糸口がつかめていけたらなと思いました。

来年度もこの会を継続していき、市内の子育て広場などからたくさんの支援者の方へ啓発していけたらと思います。
今回ご出席していただいた子育て広場の方々、ママの皆さん、大変貴重で有意義な交流会になりました。ご協力ありがとうございました!