三河弁護士は確認を続けます。


離婚については、法テラスの基準に則り審査します。
お兄さんの収入や資産を証明する書類をそろえて下さい。
おそらく援助は大丈夫だと思います。
ただ、都内の案件ではないので、私が担当するかどうかはわかりません。
以前、遠方の案件を担当したことがあり、移動だけでお互いの負担になってしまった。
その場合は、誰か地元の弁護士を紹介します
。」


地元の弁護士、と聞いて、旦那はドキッとしたそうです。

もし、前回契約を取り消した今野弁護士やその事務所、あるいは関係する弁護士会に紹介され、断られてしまったらどうしよう...。


まぁ、数ある弁護士でそんな偶然もないだろうから、その時はその時と考えるようにしました。


三河弁護士は、まず①離婚について、簡単に話してくれました。


通常、離婚については、離婚意思、養育権、慰謝料、財産分与、養育費がメインです。
今回の件はどのようにお考えですか。
離婚意思は、お持ちですね。
親権は、うつ病ということもあり、争うつもりはないのですね。
慰謝料については、うつや病気は離婚理由にならないので、ゼロですね。
養育費については、収入から導かれるものですから、わずかな額ですね。」

こんな確認をしてゆきます。


では、問題は財産分与ですね。どんな財産がありますか


業中で収入は失業保険のみです。

 失業前に長く休職したので、貯金はほとんどありません
 保険や証券もありません
 主だった財産は、これから入るはずの退職金が400万円ほど。
 そして家が1/3が兄、1/3が故父、1/3が義姉の名義です
。」


なるほど。」

兄は義姉から着の身着のまま家を追い出されて離婚届を突きつけられています。
 義姉家にも住み続けたい、退職金も兄には渡さないと言っています。
 後で話しますが、兄はネットで詐欺に合い、借金があります。
 義姉は『その返済には一切使わせない』と言っています。
 母も義姉と話しましたが、同じ状況です
。」


このように、離婚問題についての方針は、全てを独り占めする義姉から世間並みに取り返すことが目的です。


新しい弁護士さんへのはじめての面談の前。


兄と旦那は、面会場所に早めに来て簡単な打ち合わせ。


すると、兄が1つ意外な事実が。
退職金口座は、正美の管理する給与口座から自分の管理する口座に変えた
え?


兄が会社に退職通告を受けた際に退職金の扱いを確認。
退職後しばらくしてから年金基金から振り込まれる。
年金基金の書類は、兄嫁の住む自宅に送るとのこと。


給与口座は兄嫁が握っており、口座番号は不明。
兄には、

口座番号を教えてくれないか」とか、

振込口座を変更できないか」とか、

何度か会社に問い合わせをさせました。


しかし、会社の担当の茂木さんは、兄の元同僚なのに、兄嫁に同情的
兄嫁に損になることは一切せず、「それは言えません」の一点張り。

兄の言うことには一切耳を貸さず。


しばらくそんな状態だった。


ところが、会社の対応が急に変わった
実は兄は、会社の茂木さんに弁護士さんと相談をしていることを言ったらしい。
茂木さん、こりゃまずいことはできない、と思ったのだろう。


兄に退職金手続きについて詳しく説明。


年金基金から振込み前に手続きの書類が郵送される。
その書類で、退職金の振込み口座を指定するということ。


ここで、兄としては信じられない機転を利かせました。


基金に電話をして、退職金振込み口座を指定する書類の郵送先を自分が今住む母宅に変更していたのでした。
そして、しっかりと書類を受け取り、振込口座を自分管理のものに変更していたのでした。


こんなことできるなんて、私も旦那も考えていませんでした。


これで義姉の独り占め状態は、一旦は解消できる。


こちらの手元からいくら分与するかということになったので、まともな話し合いができる


やればできるんじゃん。


やったね!

すばらしい兄の快挙?!でした。