一方、義姉の表情、そして言動。
妙にカリカリしている。
もともと歯に衣着せぬ言い方をする人だけど、いつも以上。
「どこに行ったのか」「何をしているのか」と気にして、母に何度も聞いたらしい。
最初から行き先も目的も伝えてるし、兄も付いて来てるのに。
何を勘ぐってるんだろう。
夕刻すぎ、私たちは諸手続きから帰ってきました。
母の家での夕食時、義姉もやってきました。
兄のことを指差し、
「この人は役立ちましたか?」
と聞きます。
「ええ、隣町までの抜け道を案内してくれて助かりましたよ。」
と旦那は無難に答えました。
それを口火に、どこで何をしてきたのか、その日のこと全てをざっと報告しました。
隠す必要は全くないので。
その流れで、旦那は、今後の手続きの説明を続けました。
「あとは、お父さんの戸籍をさかのぼること。これはけい子(私の名)がやります。
書類が揃ったら、銀行口座の凍結を解除します。
全部の財産を確認できたら、準確定申告をします。
そして、遺産の現金はあまりないようなので、急がなくていいようですが、土地家屋などの相続について。
お母さん、お兄さん、けい子の当事者で話し合って決め、協議書にしください。
あっ、この家がお父さん名義で、お兄さんの家にも1/3、お父さんの名義が入っていますよね。」
「おかあさんに半分相続する権利があるんです!」
突然、兄嫁が大きな声で叫びました。
...びっくりしました。
まるで、私たち夫婦が何かたくらんでいるかのように。
なんでそんな風に思うの?
『もともと長男夫婦のあなたたちがやるべき手続きをみんな私たちがやってるのよ。
うちにも自分の家もあるし、人の家をどうこうしようとする気はないわよ。』
そんな台詞が喉元まで出かけました。
「それは当事者同士の話ですからね。悪いようにならないんじゃないですか。」
旦那はまたしても無難に納め、そんな会話はその時どまりでした。
でも、ほんとーに不愉快になりそうでした。
翌日、私は電話で父の誕生までの戸籍をたどる宿題を持って、我が家に戻りました。