そして、9月の半ば近くのある日。
また、母からの涙声の電話。
「お兄ちゃんが正美さんに家を追い出されてうちに来た。
離婚届も預かって欲しいって。」
義姉の署名と印鑑をおした離婚届。
薄っぺらい紙一枚。
とうとう来たか。
私はそんな受け取り方でした。
子供が3人もいて離婚なんて簡単には考えないだろう。
そう思っていた面もあったけど。
私も母も、本当の当事者ではないので、何て言ったらいいか、わかりませんでした。
「困ったね」とか「どうしようね」、母と私は、そんな言葉しか出ませんでした。
旦那の帰宅後、話をしました。
前にも書いたとおり、旦那は、社会との摩擦を起こす症状は治すべき、と考えています。
ですので、最初に言ったのは、
「お兄さん、お風呂に入れた方がいいね。汗臭いと、生理的にイヤになるから。生理的にイヤになると、関係修復が難しいでしょ。」
それはその通りと思いました。
早速母にもう一度電話して、そのことを伝えました。
その後、母は兄に毎日風呂に入るようにいったそうです。
そして、風呂に入っても髪にシャンプーをべったり付けたままでてくる兄。
そんな兄の頭をジャアジャア流したそうです。
そんなことをしばらく続けたようです。
やがて次第に、兄はシャワーを浴びるようになったようです。
母から電話があるたびに「お風呂は言ってるの?」と聞くのですが、幸いいつも「ちゃんと入っている」との答えでした。
この時点では、兄嫁がいない間に家に戻ることもあったそうです。
兄の第一の目的は。
パソコン。
兄嫁が言うには、兄はパソコンに向き合ってばかり。
家族とコミュニケーションをとらない。
母はそれを聞いて言う。
「私ね、お兄ちゃんの家庭を壊したのは、パソコンだと思うの。」
母は、ガンで亡くなった父についても似たようなことを言っていた。
父が働き盛りの頃は、釣りや写真のなど、多趣味で活動的だった。
だけど、お酒を飲むと気分にムラができる。
そして、大した理由なく怒り狂うときがある。
つまり、酒癖が悪い。
そんな父のことを、影で私に、
「お父さんをダメにしたのはお酒だ。」
そして、
「お酒は悪魔の飲み物だ。」
とまでも言っていた(笑)
物のせいじゃなく、それと関わる本人の意思の問題だよ(苦笑)
話は逸れましたが。
いよいよ、兄と義姉の離婚が現実のものとなったのでした。
風呂ぐらいで兄嫁の考えが変わるのかな。それはないかな。