voice 12 | ポカポカ日和【櫻葉小説】

ポカポカ日和【櫻葉小説】

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嵐さんファンです。
大好きな櫻井さん、相葉さんのお話を書いてます。

BLになっておりますので、ご注意下さい
m(_ _)m




そうしてオレは


夜がくる度、毎晩祈った。



夏の間だけは、


ずっと元気でいられますように、と。




それは


まさきくんに、


毎日、会いたいから。






まさきくんといると、


心身ともに、どんどん元気になっていくのが自分でわかった。




5歳児の、


無限の体力について行くだけで精一杯で、


毎日クタクタになるまで走り回るけど、


でも、


弾けるようなあの笑顔を見られるだけで、


疲れなんて一瞬で吹き飛んでいくんだ。




まさきくんの笑顔は、


今まで処方されたどの薬よりも、


いちばん効き目があるんじゃないか、って


本気で、思ってる。




だって、


まさきくんと初めて会った日から、


いちども発作は起きていないから。




今までカラダの負担を考えて、


無意識に自分に制限をかけてたけど、


安静に過ごしてた日々より、


カラダをたくさん動かしてる今の方が、


確実に、体調は安定していた。



思いっ切り走る事がこんなに楽しいなんて、


初めて、知ったんだよ。




そう思えたのは


全部、まさきくんのおかげだから。



まさきくんがいなかったら、


今もオレは、


自分の殻に閉じこもって、


すべてを、


あきらめてたんじゃないかな、って


思うんだ。








夏の終わり、



『 またらいねんも、あそぼうね。 』って言われて



『 うん。 』



とは、


やっぱり言えなかったけど、





でも、


絶対またココに来たい、って


またまさきくんに会いたい、って






今夜からは


それを毎晩祈ろう、って


心に、誓った。