voice 11 | ポカポカ日和【櫻葉小説】

ポカポカ日和【櫻葉小説】

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嵐さんファンです。
大好きな櫻井さん、相葉さんのお話を書いてます。

BLになっておりますので、ご注意下さい
m(_ _)m




楽しい時間は、あっと言う間で


あんなに真っ青だった空は


気付けば、


茜色へと、染まっていた。






『 そろそろ、帰ろっか。 』



そう口にしたら、


今の今まで笑ってた顔が急に翳って、


シュン、と俯いた。





くるくる変わるその表情は、


子供らしくて、


素直で、


本当に可愛いなぁ、なんて



柔らかな髪に触れようと手を伸ばしたら、


急に頭をあげるから、


慌てて手を引っ込めた。




その顔からは、


さっきの翳りはすっかり消えて


今日たくさん見せてくれた無邪気な笑顔を浮かべてるから、


ホッとしたのも束の間、





『 またあしたも、あそべる? 』



そう、訊かれて










『 うん、』


とは、



………… 返事、出来なかった。




夏が終わるまでここにいる、って言ってしまったけど、


本当は、


いつ発作が起きるか、分からない。


今日はたまたま調子が良かったけど、


明日は、どうなるかわからない。


今、ここで約束して、


もし夜に発作が起きてしまったら、


まさきくんとの約束を破る事になってしまう。


それだけは、


絶対、したくなかったから。




だからオレは、



『 じゃあ、ね。』



って、誤魔化した。



こんな返事、ずるいよね。


うん、とも、ううん、とも言えないオレ。




でもまさきくんは、


特に気にする素振りも見せないで、




『 うん、


またあしたねっ。 』って



とっても嬉しそうにニッコリと笑って、


小さな手を振ってくれたんだ。









その夜、


どうかこのまま発作が起きませんように、と


布団の中でずっと、


眠りに落ちるまで、必死にお祈りしたんだ。