voice 10 | ポカポカ日和【櫻葉小説】

ポカポカ日和【櫻葉小説】

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嵐さんファンです。
大好きな櫻井さん、相葉さんのお話を書いてます。

BLになっておりますので、ご注意下さい
m(_ _)m




じいちゃん家にいても、


家の中に閉じこもってばかりのオレに、


見兼ねたばあちゃんが、



知り合いの家にお孫さんが今日来るらしいから、一緒に遊んでおいで、って


半ば強制的に家を出されて、


出向いた先にいたのは、




車から父親らしき人に手を引かれて降りてきた


オレよりも小さな男の子だった。





初対面だから、か


オレと目が合うとちょっと緊張した面持ちで


父親らしき人の陰に隠れてしまったキミに、



警戒が少しでも和らげば良いと、


なるべく優しく話しかけて頭をそっと撫でると、


途端に、


ぱあっ、と花が咲いたように笑顔になったキミは、





『 ぼく、あいばまさき。


5さいっ。』



そう元気良く、挨拶をしてくれた。





本来は人懐っこいのか、


仲良くなるのにそんなに時間はかからなくて


懐いてくれたまさきくんが、


キラキラしたつぶらな瞳でオレを見上げるから


もう可愛くて可愛くて、仕方なかった。



弟が出来たみたいで嬉しくて、




キミの


無垢な瞳と、


屈託の無い笑顔を前に、


自然にオレの頬も緩んで、





オレはその日、


本当に、何年か振りに



心から、笑えたんだ。