voice 5 | ポカポカ日和【櫻葉小説】

ポカポカ日和【櫻葉小説】

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嵐さんファンです。
大好きな櫻井さん、相葉さんのお話を書いてます。

BLになっておりますので、ご注意下さい
m(_ _)m



『 … いい、よ。』



照れたように、コメカミを掻いた後


あなたはそっと


その手を僕に差し出してくれた。






涙が、出そうだった。



不安で、


心細くて、


初めて知った嫉妬という感情に押しつぶされそうだった僕は、


きっとあなたの瞳には、


相当醜く映ってたハズ、なのに




あなたはいつもと同じ穏やかな笑顔で、


変わらず僕を、


真っ直ぐに見つめてくれてたから。





『 … いい、の? 』



恐る恐る、


僕も手を、伸ばした。




長袖シャツから覗いた


あなたの真っ白な手首と指が、


あまりにも華奢で


傷つけてしまわないようにと、


そっと、その手を取ったのに、


すぐに細い指が僕の指に絡んで、


ギュッ、と力がこもるから、




ドクン、と


大きく、跳ねた心臓。





繋ぎ止めたかったのは僕なのに、


まるであなたも、


僕を求めてくれてるような、


そんな錯覚を起こしてしまいそうで





ありえない速さで脈打つ鼓動が、


繋いだ指先から伝わるんじゃないか、って


心配になったけど、






『 まさきは、… あったかいね。 』





そんな僕に気付く様子も無く


固く握った手と手を見て、


呟くようにそう言ったあなたは、


その長い睫毛を伏せたまま


力なく、笑った。