あなたのその、
時折見せる儚げな笑顔に、
僕は何度か不安を覚えた事が、ある。
何があなたをそんな顔にさせるのか。
その都度、どうしたの?って訊いても
『 なんでもないよ。』って直ぐにいつもの笑顔に戻るから、
それ以上訊き出す事も出来なくて、
何も出来ない自分の無力さに、
寂しい気持ちになってたりしてたけど、
あの時、は
繋いだ指から伝わるあなたの温もりと
握り締められたその力強さに、
何故かひどく安堵した。
大切なあなたを守れてるような、
そんな気が、したんだ。
帰り道、
いつもの分かれ道になっても、
ずっと手を離せないでいる僕に、
『 まさき、
来年も、また会いにくるから。』
そう云って
差し出してくれたのは、
四つ葉のクローバー。
『 花言葉は、ね、
「 約束 」。
約束、する。
来年も、また
必ず、ココに戻ってくるから。
だから、来年もまた
ココで会おう? 』
そう笑ったあなたに、
なぜかまた、
涙が、溢れそうになったんだ。