行き詰まりを、感じていた。
申し込みできる相手も、だいぶ選択肢が減ってしまった。
それ以前に、気力ががっくりと失われていた。
やっぱり、ダメなのかも。
人生何度そう思ったことだろう。
今度もあきらめるのか。
……いや、会える人は、まだ、いる。
いま所属している相談所にいる人だけが、すべての相手ではない。
他のシステムだってあるのでは?
それに、初めて気が付いた。
検索方法はひとつだけじゃないのだ。
そして探し当てたのが東京駅近くにある某紹介所。
4つの連盟のシステムに登録することができ、それぞれ申し込みが可能。しかも会費が安い。
(※ちなみに色々な団体・連盟があるが、男性会員の数、割合は結構重要だと思う。
登録してすぐの方は会える確立が高かったりするが、すぐに他の女性会員からもアプローチが集中し、次の反応が悪くなるケースがある。競争率はシビア!)
行ってみると、所長自ら対応してくれた。
話上手な気さくな男性で、この出会いは自分にとって非常に大きかった。
まず、男性目線での婚活を知ることができた。
女性は会うたび評価が上下するが、男性は最初に良いと思ったら決断が早い。
女性の選ぶ男性は人気が集中するが、男性は女性よりバラける。等々。
知らなければ、理解できなかったと思う男の事情。
彼のブログや本も、非常に参考になった。
常識的なことから、女性目線では気づけない情報まで盛り沢山。
そして悩んでいるときのフォロー。
相談所は、人によるんだなあ…、と、実感。
申し込みたい人が減っていたI●Jを一時休会し、二つ目の相談所に入会。
もう後には退けない。
そして。
数人と会うことができた後。
『あ、この人いいな』
と、初対面で思った人がいた。
運命なんて、信じていなかった。
趣味も違う。食べ物の好みも。
何が良かったのか、はっきり理由が付かない。
それでも何故か、いいな、と感じてしまった。
そんな事はあるのだ。
自分で考えていなくても。
覚えているのは、楽しそうに仕事の話をしていたこと。
緊張した雰囲気も無く、自然体でエスコートしてくれたこと。
帰り際に、また会いたいと言ってくれたこと。
彼は積極的だった。
二回目に会ったとき、交際を続けたいと告げられた。
荷物を持ってくれ、空いた手をつないで歩いてくれた。
遠方から頻繁に来てくれ、色々なところに連れて行ってくれた。
マンションに入れてくれた。綺麗に掃除されていた。
仮交際から本交際へ移行する(システム的に、他の人からの申し込みが受けられなくなる)のにすんなりOKをくれ、
やがて相談所から、相手は話を先に進めたいと思っている、との連絡があった。
あまりにも早くてちょっと混乱した。
好みや感覚の違い等、あまりに合わないことに不安も感じていた。
でも。
初めて会ってからわずか数ヵ月後のプロポーズ。
結局その場で受けていた。
ご縁と言うのは、本当に不思議なものだ。
あきらめなければ、どこかにはあるのだ。
いま見つからなくても。
どこかに。
世の男性と縁がない自分のような女性たちへ。
大丈夫。
出勤時の電車に乗り込んだ時、隣に座ったお嬢さんに
「ここ、女性専用車両なんですけど」
と言われた自分が縁を持てたのだから…。
あきらめなければ、誰にでも。
いま、自分の選択が「正しかった」かどうかはわからない。
でも、後悔はしていない。
そんなレベルでなく、なるべくしてなる、そういう道がある。
なにかに、導かれ、ここにたどり着いた。
運命など、信じていないけれど。
道が見える、時がある。
そんな、婚活の思い出。