婚活の思い出(その5) | ぽこあぽこ~人生楽しんでなんぼ~

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アラフォーのマタニティライフ。

会うだけ会ってみると、結構面白くなってきた。

うまくいかないことも多い。けど、基本的に、皆真剣に結婚相手を探していて、自分のことを伝えよう、相手のことを知りたい、と頑張って話をする。

こんな機会って、あまりないんじゃなかろうか。

交際相手を見つけるために、たとえば合コンなどで会話するのとは、おそらく真剣さがまったく違う。気合いが入っている。

会話がキャッチボールなら、双方落とすことがないよう、細心の注意を払っている状態だ。

 

知らない人と、知り合えた人と、話をするのが面白いものだとは、こんな機会があるまで思わなかった。今まではキャッチボールが苦手なのに練習しようともせず、落とさないかヒヤヒヤするものが「会話」だったのだ。

 

それが、落としても拾ってくれる。やさしく投げ返してくれる。

相手を知ろうとするため。

自分を知ってもらうため。

…。

 

こういう会話訓練、小学校時代くらいにあっても良かったな…。

なんとも場違いだが、そんなことを実感した。

 

ともあれ。

話を楽しんでみると、世の中色々な人がいるものだ、と感心するほど皆、それぞれの個性と背景を持っていた。

 

再度会いたい、とOKを初めてくれた人は、研究者だった。

海辺に別荘を持ち、毎週通うのが楽しみなのだと、少年のように笑って語った。

(合わないところがあってお断りしてしまった)

先に到着して、待ち合わせ時間には寝ていた人は、ジョーク好きでおおらかな雰囲気を持ち、どこまで本気かわからない、なんとも憎めない面白い人だった。

(二度目はなかった。友達にいると楽しそうなのに残念)

金融の世界に昔から興味があったというビジネスマンは、その世界に飛び込み大きな成果を出し、今なお勉強しながら、オフの日にはイタリア料理も習っていると言ってのけた。

(すごい自信家だった。彼のお眼鏡には適わなかったらしい)

商社に勤めているという熊のような大きな人は、その巨体にふさわしく堂々とした態度で、海外の物騒な地域に行く可能性もあるので、ついてこられないと困ると告げた。

(すみません覚悟できませんでした)

 

少し長くお付き合いすることになった人は4LDKのマンションに一人で住んでいるという変わり者だった。

正直、あまり会話がはずまなかったのに最初から積極的で、どうしようか悩んでいたが、カウンセラーもおすすめの人だったので、継続して会うことになった。

 

これは、判断ミスだったのかもしれない。

最初に何だか合わないな、と感じた人は、やっぱり心のどこかでひっかかっているのだ。

 

メールが毎日来た。日によっては一日に数回。直接会うより、メールの方が話がうまかった。

週末には会って話をしたが、どこか壁を感じずにはいられず、毎回他人行儀に別れていた。

交際を継続することには積極的だったが、先に進めようという話がまったく出てこなかった。

それでも流されるように数ヶ月会い続けていた。

 

ある日。

膠着状態に陥っていることに気が付いた。

 

カウンセラーに相談した数日後、ぱったりとメールが来なくなり、やがて相談所経由でお断りの連絡が来た。

どうもお互い同じように感じていたらしい。

それがお互いのカウンセラーによって発覚し、あっけなく終幕を迎えたというわけだ。

 

無理を感じてたなら、さっさと決断したほうが良い。

ここに至って得た教訓だ。すっかり時間と根気を無駄にしてしまった…。

 

 

(…ただ、それでも。

出会った事と、話をしたことそれ自体が、まったく無駄だったとは思わない。

ビールと生肉が好きな彼のことを、今は少し懐かしくさえ思う。

あれだけ積極的に活動していた彼のことだ。

本当に合う人と出会ったら、きっと私より早く幸せになっていることだろう。)

 

 

その6に続く。