かんうん雑記帳

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映画、ドラマ、音楽などについて書いてます。

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映画『100歳の少年と12通の手紙』(2009年、出演ミシェル・ラロック、アミール、監督エリック・=エマニュエル・シュミット)
 
 
あらすじ
 入院生活を送っている10歳のオスカーは、両親は前とは変わってしまったと考えて心を閉ざすが、ピザ屋の主人ローズにだけは心を開き、本音を打ち明けるようになる。またローズもオスカーとの出会いによって荒んだ心が慰められてゆく…。
 

感想
 切ない映画である。最後の方は特に泣ける。本作の場合は悲しいばかりでなくて、随所にユーモアも込められているけれども、そういう楽しい思い出があればあるほど、後々になってから、あの笑顔はもう二度と見れない、あの子はもういないという気分になって余計に切なくなることもあるから困る。
 
 とはいえ登場キャラはみんないいひとばかりなのはよかった。医療スタッフも、ローズも、ローズの家族もみんないい人だし、オスカーの両親もローズを受け入れてくれていてよかった。このおかげで、本作はただ悲しい話でなくて、どこか温かみのある話になっているのだろう。純な子供と、あらぶった大人という組み合わせもおもしろい。
 
映画『ザ・ウォード/監禁病棟』(2010年、出演アンバー・ハード、監督ジョン・カーペンター)
 
 
あらすじ
 クリステン(アンバー・ハード)は、とある家に火をつけて、放火の罪と精神不安定とのことで精神病院に収容される。病院の医師らは友好的な態度を示すものの、クリステンは病棟に悪霊が潜んでいると恐れ、懸命に逃げ出そうとするが、やがてその悪霊の正体を知ることになり驚愕する…。
 
 
感想
 はじめは、『カッコーの巣の上で』のように医師や看護師から患者が虐待される話かと思いきや、途中から悪霊に襲われる定番のホラーのようになり、最後はサイコサスペンスのようになっている。
 
 入院患者が一人ひとり姿を消してゆくという現象について、意外性あるオチがついていておもしろい。映画のなかには、最後に明確なオチがついているものもあれば、ハッキリした結末がなく漠然とした終わり方をするものもあるけど、エンターテイメント作品としてはやはり前者がいいな。
 
映画『グリーンルーム』(2015年、出演アントン・イェルチン、監督ジェレミー・ソルニエ)
 
 
あらすじ
 とあるパンクバンドは、ネオナチ集団がたむろする山奥の小屋でライブを行うが、バンドメンバーが偶然そこで女性の他殺体を見てしまったために、ネオナチのリーダーによってグリーンルーム(楽屋)に監禁されることになる。ネオナチのリーダーは殺人事件を隠蔽するために、目撃者であるメンバー全員を事故に見せかけて殺してしまおうというのだ。バンドメンバーはこれを察して、さまざまな手段を駆使して脱出を試みる。
 

感想
 バンドメンバーとネオナチ集団との対決は見ごたえがあるのだが、事の発端は痴話喧嘩にあるらしいのは空しいものがある。ネオナチの男が別れ話のもつれから女を殺し、その死体をバンドメンバーが見てしまったのがこの騒動の原因らしいので…。犠牲者からしたら、ばかばかしくてやってられないだろう。
 
 作中ではいろいろな曲が使われているが、自分が知っている曲は一つもなかった。でもどの曲もタイトで格好良く、いい曲だ。また作中ではバンドメンバーがインタビューを受けている時に、有名どころのバンド名を出していたが、パンクだけでなく、ブラックサバスなどのメタル系の名も出ていた。ただロニー・ジェイムズ・ディオの名は出ても、オジーの名は出てなかったので、ここはちょっと気の毒。