前回の続きです。
横浜のマンションに住んで20年以上になりますが、
引っ越してきてからずいぶん長いあいだ、
私は自分が海辺に住んでいるということに気が付きませんでした。
私にとって海辺といえば、
子どもの頃、夏休みに遊びに行く父母の故郷の新潟の海か、
どきどき帰省する福島の海辺で、
草深い細道を歩いて行くと、突然現れる広い水平線、
どこまでも続く砂浜、塩の香りと波の音が常にあるような、
いつか住んでみたい、憧れの場所でもありました。
ですがこうやって記事を書くようになってから、発見したのです。
マンションを出て国道を渡ると、すぐ海なのだということを。
私が住んでいるところから、歩いて3分、
信号待ち時間が長ければ10分で、東京湾にでられます。
改めて、私にとって身近な海辺である東京湾に興味が生まれました。
地理的なこともよくわかっていませんでしたが、
向こう側に房総半島の見える東京湾、
川崎港と横浜港のちょうど中間あたり。
海辺の町に住みたいという夢は、既にかなっているのだと気が付くという、
驚きの瞬間を迎えたのは、今から5年前くらいでしょうか。
川崎港から見た東京湾です。
右端に少し見える京浜工業地帯、
遠くの房総半島は写っていませんが、左側にあります。
潮の香りはしませんが、波の音は確かにしました。
求めていたものはすべてではなく、形もずいぶん違うけれど、
すぐそこにあったのです。

