ハーブの女王、ラベンダーです。
富士山麓の川口湖周辺の公園で、今ちょうど満開です。
ラベンダーはフランス生まれ、西洋のハーブです。
日本に入ってきたのは昭和になってからですが、
美しいむらさきの花と夢のような香りで、あっという間に私たちを虜にしました。
つぶつぶの宝石のようなつぼみから採れる精油は、
最上の癒しをもたらしてくれる香りとして生活の中に入り込み、
日本人にとっても欠かせないものになっています。
地球上で最も魅力的な香りを持つ植物は?と聞かれたら、
私は迷わず「ラベンダー」と答えます。
古代エジプトでは、香りは空気を清めるために使われるなど、
宗教儀式の中で大きな役割を果たしていました。
第18王朝のファラオ・ツタンカーメンのお墓の中には、
埋葬時にが敷き詰めらたラベンダーの香りが、
3000年を経過して発掘されたときに残っていたという話が有名です。
古い時代、ラベンダーの花言葉は「沈黙」だったそうです。
ラベンダーだけに限らず、全てのハーブ・花・植物は、
いつも黙って風に揺れているだけで、ひとことも言葉を発しません。
それなのになぜラベンダーだけが
「沈黙」という花言葉を与えられていたのか不思議に思ったのですが、
いろいろ調べているうちに、その訳がわかりました。
ラベンダーは、黙っていても香りで語ることができるのです。
初夏の空気の中、紫色のつぼみから発せられた香りは空気を伝わって
「ここにいます。これから咲きます」と、周りに伝えてしまいます。
ラベンダーは、自分を主張するために語る必要がありません。
香りは人の心に深く入り込み、眠っていた記憶を呼び起こすこともあります。
WEBでこうやって写真や動画をのせても、香りを伝えることができないのは、何とも残念な話ですが、
もしも見た人の心に、ラベンダーと香りが深く結びついていれば、
「美しい」と思った瞬間に、香りを感じたような気がすることもあるのではないかと思います。
