3月も下旬となりました。
今の時期に見られる植物で、ロゼットと並んで着目しておきたいものがあります。
ツクシ(土筆)です。近所の会社の敷地内に、たくさん生えています。
日本に古くからみられ、春の季語ともなっているツクシですが、
私は横浜に引っ越してくるまで名前だけ知っていて、
ほとんど見たことがありませんでした。
こちらではあちこちにたくさん見られるので驚いています。
春の風物詩のように言われているありふれた雑草なのに、おかしなものですね。
そして調べたところ、
ツクシはスギナの胞子茎であると知って、さらに驚いています。
この、細長い緑の茎と葉でできた雑草とは似ても似つかないですが、
こちらのほうは光合成をおこなう栄養茎だそうです。
雑草としておなじみのスギナの胞子茎が、ツクシ。
シダの一種なので花を咲かせず、胞子を飛ばすことによって繁殖しますが、
さらにスギナ同志は地下でつながっていて、
地下茎をのばしていくことによってどんどん増えていきます。
「繁殖力が最強の雑草」と言われるのも無理もありません。
WEBで検索すると、「スギナを如何に駆除するか」というのばかりたくさん出てきて、
植物としての生態など、知りたい情報がなかなか出てきませんでした。
こんなに小さいですが、2億年以上前のスギナの祖先たちは
高さ数十メートルの、巨大な姿で繁茂していたそうです。
その植物化石が今となっては石炭となって、地中に埋蔵されています。
スギナ(ツクシ)は、昆虫など他の生物の世話にならずに子孫を残せます。
太陽と土と水と空気と風があれば、生きていけるのです。
生物よりも、植物の方が地上での歴史が長いことを、
かわいいツクシが物語っている気がします。

