一昨日の続きです。
丈がたいへん低く、葉が一か所から放射状に出て
円形を形作るロゼット葉の代表として、タンポポがあります。
まだ3月ですが、あちこちでそろそろ咲き始めていて、
近所の国道沿いにも見つかりました。
ご覧のように、放射状の葉がコンクリートの地面にぴったりと貼りつくように展開し、
そして花も茎がとても短く、葉とほとんど同じ位置で咲いています。
・・・今の時期、このようなタンポポの姿が、コンクリートの道路沿いなどでたいへんよく見られるのです。
ロゼットの植物は丈が低いので、他の大きな植物がそばにいると影になってしまって太陽の光を浴びることができませんが、
早春でまだ大きな雑草が育っていない時期に、ロゼット葉の長所が発揮されます。
調べたところによると、
茎を育てる必要がないので、その分のエネルギー節約ができる、
気温が低いときでも日射で暖まった地面の熱で葉温が上昇し、光合成に役立てられる、
葉を地面にぴったり貼りつくようにしているので風で傷つけられにくく、
人間の草刈りや動物の食害から免れやすい
等々、
冬のロゼット植物の生産性はかなり高いのだそうです。
ロゼット葉の植物は、省エネルギーの達人と言えます。
ひっきりなしに車が通る国道脇のコンクリートの隙間は、背の高い雑草はなかなか育つことができないので、
ロゼット葉の植物にはもってこいの生育場です。
コンクリートを背景に、放射状・円形に展開したロゼット葉はとてもよく目立ちます。
ほんのわずかな道路の隙間から芽を出し、太陽の光を一杯に受けて咲いているタンポポは、
自らの姿と生き方で都会に生きる人間たちに、「省エネルギー」を伝える、
メッセンジャーの役割を持ってここに存在していると思います。
