樫の木をもう一つ。
ウバメガシ(姥目樫)といいます。
日本の暖地の海岸で、街路樹としてよくみられる常緑広葉樹です。
3~5メートルと他の樫ほどは大きくならず、
葉が小さく密生するため庭木として目隠し用の垣根に適しており、
盆栽にも仕立てられます。
春に花が咲き、秋に実らせるドングリは食用となります。
ごく普通の樫のように見えますが、
調べたところ、備長炭に使われると知りました。
ゴツゴツしている幹は、成長が遅いため緊密でたいへん硬く、炭に適しているのだそうです。
一度着火すると長時間燃焼し、煙が少ないため炭火焼き料理などで使われる備長炭は、
消臭や水の浄化にも使われる優れモノとして知られているほか、
たいへん硬くてたたくと金属音がするので、風鈴や炭琴(木琴)にすると、意外な美しい音色を聞かせてくれます。
緑の葉やドングリだけでなく、炭となってからも人間生活のなかでさまざまに役だってくれるウバメガシ。
ゴツゴツとした幹から作られた風鈴が奏でる音は不器用ですが、どこか優しい響きですね。
「あのウバメガシが・・・」と、
ゴツゴツした堅い幹を思い浮かべて聞くからでしょうか。
