冬の貴重な緑・常緑樹については、大型のものはもう出尽くしたと思っていましたが、
樫の木だけまだ取り上げていませんでした。
というより、樫の木が常緑樹だということを知らなかったのです。
お写真は、横浜大通り公園付近にある樫の木です。
シラカシと呼ばれる、幹の白い種類です。
他にもアカガシ・クロカシ・ウラジロカシなど、幹の色によって名がつけられているカシの木は、
ブナ科の常緑高木の総称で、成長するとさ20メートル・胸高直径1mに達する大木になります。
シラカシは、公園や街路樹に植えられたり生け垣に使われたりする一方、
北関東の平野部に林を形成するなど、一般的にみられる樹木で、
この地方の自然植生の中心であるそうです。
春に開花し、秋にはいわゆる「ドングリ」を実らせますが、
渋くてそのままではとても食べられたものではありません。
木材としても硬くて丈夫な材質を持つシラカシは、武具や農耕具などに広く利用されたり、
北関東の厳しい冬の季節風から家屋敷を守る生垣として、人間たちから頼りにされてきました。
堅い木、と書いて樫(カシ)、何があっても決して砕けない、頼りがいのある大木です。
・・・このような強くたくましい樫の木について調べていて、
昆虫がたくさん集まる木でもあることを知りました。
カブトムシやクワガタムシをはじめとして、カナブンや蜂、チョウなどの、
「昆虫に人気のある木」として、シラカシはトップスリーに入るそうです。
集まって来る昆虫たちに、樹皮の下に流れる樹液を惜しげもなく与えてくれるシラカシ。
強く大きなものは、小さいものを優しく守っているのですね。
