昨日行った植物園で、細い細いトンボを見つけました。
胸部と尾の部分にわずかな水色が見られる糸くずのような体、
アオイトトンボで間違いないと思います。
こんなに細い体では、ほんの少しの風でも流されてしまいそうですが、
何しろ飛行の達人なので、強風の中をスイスイ泳ぐように飛んでいます。
開いている羽の先に黒っぽい紋が見られます。
拡大するとちょっとボケてしまいますが、縁紋(えんもん)と呼ばれる部分です。
飛行中に翅に生ずる不規則な振動を調整する働きをしています。
ただの黒い模様ではありません。
高速になるほど発生する不規則な振動(フラッターと呼ばれる)から、守るためにあるのです。
翅の断面を拡大して撮影すると縁紋のところだけ厚さが違っていて、わずかに波打っています。
他の部分の約10倍の厚さである事が、わかっているそうです。
この約10倍の厚さ(重さ)が、
飛行中に生じる不規則な振動を調整する役目をしているというわけです。
人間がつくり出した「飛行機」が飛ぶとき、
羽根にいろいろな力が働き、高速になるほど不規則な振動(フラッター)が発生します。
それを防ぐため、トンボの縁紋と同じ位置に、フラッター防止装置が取り付けられているそうです。
トンボの縁紋は、天然のフラッター防止装置です。
私たち人間は、飛び方(飛行機の作り方)を、トンボから教えてもらったのです。
複眼や縁紋という自然界のテクノロジーで、トンボの優れた飛行は実現しています。
自然界を観察すると、小さいのになぜこんなにうまくできているのだろうと不思議に思うことがたくさんありますが、
人智を越えたところで生み出されるものは、人間が頭であれこれ考えても理解できるものではありません。
神様が創造されたのだから、当たりまえのことなのです。

