昆虫の記事をもう一つ。
一昨日訪れた植物園にいたモンシロチョウです。
オオキンケイギクの黄色いお花の上をひらひらと舞って、ときどきこうやって蜜を吸っていました。
もう11月、秋もだいぶ深まっています。
モンシロチョウは春の昆虫というイメージがありますが、今の時期でもまだこうやって姿を見ることがあります。
春に羽化したチョウの寿命は長くて20日ほど。メスはキャベツの葉に卵を産んで、生命を終えます。
卵から孵化した幼虫は1か月ほどでさなぎになり、2週間くらいで羽化します。
モンシロチョウの寿命は2か月半くらいということになりますね。1年のあいだに5,6回世代交代が行われるのです。
チョウをはじめとして多くの昆虫には、季節型というのがあり、
発生した季節によって、春型、夏型、秋型などと呼ばれます。
春から秋にかけて5,6回発生するモンシロチョウの場合は、
冬を越して春に羽化したものが春型、それ以外の季節に発生したものは全て夏型です。
これに関しては、アゲハチョウも同じで、
9月に撮ったものなので、これは夏型です。
モンシロチョウもアゲハチョウも、春型は小型で色が明るく、
夏型は大きくて黒っぽくなります。
なぜなのかわかりませんが、
どちらも自分の生れ出た環境に適応できるようなものを、備えて生まれてくることは確かです。
春型は、寒い冬をさなぎの姿で耐え、春一番に出てくる第一走者の役割を、
夏型は、春型から引き継いだ命を大きく力強く進化成長させ、
丈夫な卵を産んでまた翌春に命をつなげる、
そういった、リレーのような役割分担になっています。
チョウをたちは、日の長さによって自らのホルモンの分泌を調節することで、春型か夏型か決まるそうです。
それぞれが生れ出たタイミングによって、全体の中で果たす役割が違っているのは、
天の采配による、大自然の循環の一つだと思います。

