近所の国道脇のイチョウです。
「第二京浜」と呼ばれるこの道路沿いには、イチョウ並木が延々と続いています。
歩きながらよく観察すると、塩害にやられている木とそうでない木があることがわかります。
風が直接当たる場所に生えているものは、紅葉を待たずに葉を落としてしまっています。
冒頭のお写真のイチョウは高台になっている公園のそばに生えているので、海風が直接当たらず、
今まさに、ゆっくりと黄色に変わっている最中です。
イチョウの木が「風は穏やかな方がいい」と言っているような気がします。
生きていくために空気の流れである「風」は地球上に必要なものですが、
「微風」と言われるくらいが心地よいと感じますね。それくらいが、生きている者にとってはちょうどいいのだと思います。
日本古来の神話には、シナツヒコという風の神がいます。
国生みのとき、 イザナギが 「生まれた国は、まだ朝霧に包まれて、朝霧の香りが立ち込めている」 と言い、
朝霧を吹き飛ばそうとして吐いた息が風の神・シナツヒコとなったそうです。
国じゅうの霧を吹き飛ばすくらいだから、このときの風はきっと強風だったのでしょう。
強い風は、生きている私たちには心地よいとは言えず、ときに脅威でもあります。
ですが全てを吹き飛ばすような大風(おおかぜ)の後に、何か新しいものが生まれる、
そういう自然の法則が、きっとあるのです。

