0511亀ヶ谷夫婦 @渋谷区代々木
夫婦で写真を撮っていただきました。
その時のお話を少し、いや少し長めに。
人生最高値!激太り中、顔も身体も今の自分がとても嫌でイヤで、奮起して努力しても効果が見られず疲れ果てていたわたし。
仕事のストレス過多で家でも力が抜けず穏やかではないパートナー。
ふたりの間にはピリピリした空気が流れていて、会話も少なくお互い当たらず触らず…そういう日々が続いていました。
そんな時に、丹野ゆきさんより、プロカメラマンの丹野あつしさん(ゆきさんの弟さん)による「プロフィール写真撮影」のご案内がありました。
かねてより、あつしさんの作品を拝見させて頂いていて、優しい空気感あたたかい光が差し込む自然な作品を見ながら、もしいつか機会があったなら撮って頂くことはできるのかしらと密かに思っていました。
そのもしかしての機会が訪れた今、わたしのこんな状態では写真撮影なんてとても無理と残念がりながら、その思いをゆきさんに伝えると「そんなときこそだけどな。あの人と接するとなんかいいよ。自分のこと許せるんじゃないかな。還暦記念にふたりで、なんてね」と、いつもながらのキラリさらりと深イイ言葉。そして還暦!の後押しにのり、ふたりの写真撮影をお願いすることにしました。
まぁそれでも当日まで、心は右往左往していました。
どうして撮影しようなんて決めてしまったんだろうともがきバタつき、その一方で、ドタバタとヘアサロンに行ったりネイルをしたりブラウスを購入したり。
結局なんだかんだと決め込んで。
”いつも通り”風をつくりこんで。
あつしさんと初めてお会いするという、ドキドキ感と撮影していただくワクワク感と恥ずかしさと緊張の怖さにクラクラしながら、当日をむかえました。
初対面なので、ちゃんとして、最初からあっちゃんなんて呼ばないように、など失礼が無いようにと散々言い聞かせていたのですが、待ち合わせ場所であつしさんの姿を確認すると駆け寄って、あっちゃん!!と呼んでしまうという相変わらずの失態から。
その時のあつしさんのキョトンとした表情はお姉ちゃんになんともそっくりで…思わず見入ってしまいました。
そんな初対面からの3人でランチ、からスタートしました。
今回の撮影スケジュールは、事前に撮影場所の希望を聞いて下さり、その付近で待ち合わせ。撮影前にランチをしながらお話をして、撮影場所に移動して撮影という流れ。
ランチをしながらお話をしていくうちに、お話だけでいいと思うくらい楽しく、あつしさんからの凪のようなやわらかい空気を感じながら…話に夢中になる夫とわたしに、いつの間にかシャッターを切っておられる。
髪を整えたり襟を正したり背すじをシャンとしたりお腹引っ込めたりナナメに構えたりなど、カッコつける間はほぼ無く、むしろそれは必要ないくらいの自然体、ほんとうのいつも通り、無防備。
ランチしながらずっと話していても良かったくらいですが、撮影場所の代々木八幡宮、代々木公園へ移動。
代々木公園では、夫婦ふたりでは多分一生無いんじゃないかという、木の下に座り話をするという”奇跡の木の下で”、ここでもいろんな話を沢山しました。
あっちゃんの仕事、音樂、自転車、写真、カメラのこと。80.90年代のこと。興味、探求、受け入れること。家族や自分のこと。
森林浴はエネルギーチャージになると聞いたことがあるけれど、ほんとうに心地好くイイ気が流れているようでした。
馴染み深い場所の自然のなかでの自然体の写真撮影は無事に静かに終わり、じゃまたというようなサラリとした挨拶を交し、あつしさんは福岡から持ってきたという自転車を軽快に加速して、ご近所の人のように恵比寿方面へ走っていきました。
写真に失敗は無くて、半目でもピンポケでもその写真を何十年か先にふたりで見て笑い合う…それも含めての作品なんだろうと、そして、撮影は撮る人と撮られる人とのセッションだと、あつしさんは仰っていて…
届いたお写真をふたりで見ながら、その意味を感じていました。
あつしさんの優しいフィルターを通して撮っていただいた作品は、今ここを楽しんで笑い合いイキイキと過ごす普段の亀ヶ谷夫婦でした。
ここに、アップしようと写真を見ていますが、今はどれか数枚を選ぶことができません。もう少しして、Instagramストーリーズ、アイコンやプロフィール写真など、楽しみにながらアップしていこうと思います。
皆さんに見ていただけると、そっと嬉しいです。
お写真が届いたその日の朝、外は突風が吹いていました。洗濯を干すためにベランダの窓を開けた瞬間、部屋の中を掻き回すように突風が入り込み、ものすごい勢いで部屋の扉がバタンと閉まったと同時に、壁にかけてあった写真のふたつの額縁が落ちガラスが割れ壊れてしまいました。
その日の夕方に撮影した写真を受け取ったのですが、もしかしたら今回撮っていただいた写真を新たに壁に飾るタイミングなのかもしれないと思ったのでした。
❁⃘*.゚シルバーご夫婦にオススメいたします。
長年連れ添って知り尽くした気になっているパートナー、2人揃っている姿、相手の視線、結構笑うんだとか、もしかしたら優しさとか、面と向かって見れていなかった表情を垣間見ることができて、この先もうちょっと一緒にいますか、そして何十年か先、またこの写真を一緒に見ましょうかね…と思える、未来に続く幸せのGIFTになると思います。
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あつしさん、夫婦の玉手箱をつくっていただき、ありがとうございました。
ゆきさん、絶妙な今ここタイミングをいただき、ありがとうございました。
ありがとう𓂃𓂂🍃
atsushi tannno