夫は、初めて「手に入れたい」と思った男性でした。
自分のモノにしたい。
自分だけを見て欲しい。と。
今まで異性に執着心がなく、来るもの拒まず去る者追わずで、お店の女の子たちには「ワンクールの女(まおちゃん命名)」と呼ばれていました。(季節ごとに彼氏が違ったんですよね)
飽き性で淡白で、面倒な事を言われるのが嫌いで。
「仕事を続けないでくれ」やら「仕事をやめてくれ」やら。
なら、私が稼いでいる金額、面倒見てくれるの?って私からしたらなる訳ですよ。
そうなると必ず黙る。そしたらサヨナラな訳です。
なので夫にここまで執着するとは思ってもみませんでした。
正直一目惚れで、けど好きになってはいけない立場の人だから必死に距離を置いて。
なのにズカズカズカズカ私の心の中に入って来る訳です。笑
どんどん好きになりました。
どんどんハマっていきました。
手に入れたら、手放せなくなりました。
夫がどれだけの借金をかかえていてもいいんです。
私もまだまだ働けます、一緒に返していけばいい。
(実際借金をかかえていました)
夫が心を病み仕事を辞めても、私が支えていけばいい。
(病みに病みまくってYグループを辞めました。そこから半年ニートでした)
けど他の女に走られるのだけはダメ。
友達に風俗嬢が居るし、私もしてきた仕事です。偏見はないけど、夫に風俗行かれるのはダメ。
彼には私がいればいい。
勿論、ずっと愛してもらうための努力はします。
見た目は勿論、「帰ってきたい」と思わせる家づくり。
初めてでした。
初めて自分がヤキモチ妬きだと知り、
初めて自分が寂しがりやだと知り、
初めて自分が泣き虫だと知りました。
ここまでハメられたら、夫から抜け出せません。笑
だから夫にも抜け出して欲しくないのです。
ずっと私だけを見ていてほしいのです。
が、しかし。Yグループ入社からとにかくモテる男でした。
まず、顔がいい方。(私は顔は好みじゃないんですが格好いい格好いいよく言われていたので顔がいいんだと思う←)
そしてとにかく優しい。
話し方や雰囲気が穏やかでのんびりしていて(付き合ってから極度のマイペースだと知りました笑)
細身に見えるのに意外と筋肉質で。
3週間おきにコンパニオンと私的交際の噂が流れる男でした。
彼が入社した時から気にはなっていたけど、そこからC店に移動し、フロント(店前)で話すことはあってもそこまで。
なのに何故私との私的交際の噂が流れるのか未だに不思議でしょうがなかったのですが、実際なにもなかったのです。
関わりがないとね、何もできないのですよ。
その間も色んな女の子との噂を聞く訳です。
モヤモヤしたしイライラしたし 笑
けどその時の私にはどうしょうもできなくて。
半ば諦めた恋でした。
なので夫がH店に移動して来ると聞いた時は内心ウハウハで、周りに悟られないように必死で。
熊さんから「くれぐれも!気をつけてくださいよ!」なんてめちゃくちゃ言われましたがそれどころやなくて。
どうにかして手に入れたい!!
と、そればっかりでした。
H店でもモテモテで、特に新人の女の子から好かれていて(在籍の長い女の子たちは彼が私に数々やらかしている事を知っているので生暖かい目で見てくる)、ベタベタされたりベタベタされたり、とにかく近かったりと、…あの頃はあの子達みんな嫌いだったなぁ…。笑
ひかるちゃん情報で「現在彼女なし!独身!」という事は知っていたので、全力でアプローチ、牽制することにしたのです。
生憎、嫌われてなくてどちらかといえばウソか本当かわからないけど好かれていたので(後々聞くと本気で好かれていた)、全力で迫っていったのです。笑
私「(リスト画面見ている夫に後ろから引っ付き、肩に顎を乗せながら)…藤様、私どっかつきます?」
夫「え、あ、…愛祈さん?!」
私「(少しだけ頭傾けて距離縮めながら)…ね、藤様?」
夫「え、あ、いや、…もうちょっとだけ大丈夫、…です…」
私「そっか、…藤様いい匂いする。香水?」
夫「ううん?仕事中は、つけてない、…けど愛祈さん近い…近い、やばい、ちょっと本当俺がヤバい…」
私「なら藤様の匂いな訳だ、…いい匂いね。私藤様の匂い好きだなぁ」
夫「…愛祈さん俺をどうしたいの…(真っ赤)」
私「ん〜??私に夢中になってくれないかなーって。うふふ、なぁ〜んてね!さ、タバコ吸おう〜」
とか。
男の人の好きな体型についてひかるちゃんと語って居た時、
私「私脱いだらお腹割れてます〜って人が好きだなぁ」
ひかるちゃん「じゃあボーイさんでいうと誰やろ…、水谷くん?(イケメンアルバイター)」
私「あ!あんな感じ!腰抱きついてみたい!」
ひかるちゃん「藤様は細身よねぇ」
夫「俺でも筋肉ありますよ?ほれ(二の腕に力入れながら)」
私「あ、本当だ(ペシペシベジ)」
夫「愛祈さんは余裕で抱えれます!」
私「なら、ん!」
夫「ん?」
私「抱っこ」
夫「だっ!!え!?」
私「流石にしてくれないか。…なら…」
夫の腰に真正面から抱きつき、
私「お、本当だ。お腹引き締まってる…」
夫「ひかるさんどうしよう俺もう無理かもしれない…」
ひかるちゃん「藤様!ここまだお店だから!押し倒しちゃダメだよ!」
夫「頑張る…頑張るよ…」
とか。笑
夫があまりにも顔を真っ赤にして狼狽えていたので流石に他の女の子らも気づき、夫に必要以上に迫る事はなくなりました。たま〜に「なら私だって!」とグイグイくる子も居ましたが、そんなの関係なく迫り続けました。笑
熊さんに「俺そろそろ愛祈さん押し倒しそうなので、平常心保てるコツを教えてください」って聞いた事もあったそうで。
私の努力は無駄じゃなかった!笑
毎日毎日できるだけ距離を縮め、けど程よく距離を置き、なるべく向こうから私に関わらせるように、絶妙な力加減で接し続けました。
それをお客さまに向ければもっと成績上がったのかもしれないけど、マミィとまおちゃんが上におるのにそれ以上は無理ですからね。諦めました。
その分を夫に全て向けた。笑
告白して、電話かかってきてその日に会うことになって、彼が手に入った瞬間、あの幸せは未だ忘れられません。
あの時の思いのまま、今までを過ごしてきました。
たくさん喧嘩もしてきたけど、嫌いになるなんてことは一切なくてむしろずっと大好きなままで、増してる気すらしてて、そんな大好きな夫との可愛い息子だから尚のこと可愛くて。
毎日、ああ、こんなに幸せでいいのかな、って思います。笑
それにしても「押し倒すかもしれない」なんて、あの時から考えると想像つかないなぁ…。
ザ 草食系!な雰囲気なもので…。笑
一緒になってから「あ、こいつ肉食系だわ」って思った。本当凄かった。色々と。←
✳︎愛祈✳︎