森友公文書改竄事件 「赤木ファイル」公開 | 俳茶居

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森友公文書改竄事件 「赤木ファイル」公開

 

中国杭州 湖畔居よりの西湖

 

 森友公文書改竄事件の中で、自死された赤木俊夫さんの妻雅子さんが起こした裁判で、6月22日「赤木ファイル」が公開され、新たな展開を迎える。国民への責任を感じ自死した赤木さんの残した「赤木ファイル」には、改竄の顛末が丁寧に記録されている。国は速やかに再調査を開始し、事件の真実を国民に開示すべきである。国民が、「赤木ファイル」を残してくれた故人に応える番である。事件を風化させてはならない。

 

2018年3月 2日 朝日新聞が報じた森友学園国有地売却問題での、公文書改竄が報じられた。

          

2018年3月 7日 改竄に係った近畿財務局の現場担当者だった赤木俊夫さんが自殺した。

赤木さんは公文書改竄に抵抗したが、最終的に改竄に手を染めた自責の念が、自殺へ向かわせたと

と思われる。改竄を強いられる中、赤木俊夫さんは綿密な改竄の顛末を記録(通称「赤木ファイル」を残していた。

 

2020年3月18日 雅子さんは、夫の死に至った真実を知るため、改竄事件の再調査を求め、国と佐川宣寿元財務相理財局長を提訴した。又、事件の顛末が書かれているとされる「赤木ファイル」の開示を求めた。

 

2021年6月22日「赤木ファイル」が、大阪地裁での国家賠償請求訴訟で公開された。代理人弁護士事務所に届いた文書は518頁にのぼり、赤木さん自身の手書きメモなどもあった。改竄に係った指揮命令者の名前が伏せられていたり、国の隠蔽体質は変わらないと見てよい。私たちに問われているのは、健全な司法と民主主義体質の国体である。昨年黒川事件で、検察OB達の矜持が状況を変えたように、裁判所も国民の眼を無視できない現状が拡大してきていると理解している。原告赤木雅子さんの無念を晴らすことは、この国を正しい姿に変えることに他ならない。その為に多くの人が声をだし、彼女を支援しなければならない。                     2021年6月29日     俳茶居