「わからない」、「治らない」症状と各科たらい回しの逃避現象
70代女性 A病院の整形外科に腰部脊柱管狭窄症でお世話になっている。当院には病院指示の注射に週1回通っている。○月○日 「先生、最近フワフワすることが多く心配なんですが、何科に行ったらいいです か?」 A病院は総合病院なので、とりあえず現在通院中の整形外科の先生に同病院内 の他科を紹介してもらったらいいよと伝えた。○月×日 「整形外科の先生はかかりつけの先生に予約してもらいなさいと言うんです が・・・」 仕方なく、改めて同病院の耳鼻科を紹介予約した。相変わらず院内紹介はしてく れず、かかりつけ医がしなければならない。○月△日 「今日、耳鼻科へ行ったんですが、異常ないから脳外科を紹介してもらいなさい と言われました」 仕方なく、改めて同病院の脳外科を紹介予約した。○月□日 「今日、脳外科へ行ったんですが、異常ないから、かかりつけの先生にめまい止 めを処方してもらいなさいと言われました」一週間後 「先生、薬飲んでも治りません!どうにかして下さい」 私の考えではこのめまいは耳鼻科領域と本人の不安感の相乗によって助長され ているのではと愚考した。その後も内服剤の効果は少なく、不安感を取り除く説明を何度も繰り返した。一か月後 「先生、何か悪い病気でもあるのでしょうか?治りません!! もう一回耳鼻科 へ行ってみますわ」それから一週間後 「耳鼻科の先生は原因がわからんから、かかりつけの先生に薬出してもらって様 子みなさいと言うんですよ!」結局、患者さんは約3ヶ月して「治らない」けど、訴えることはしなくなった。私もあえて「どうですか?」と質問しないことにして、「めまい」話は避けた日々が続いている。たかが「フラフラ感」と言っても患者さんは苦しんでいる。各専門医は「異常ない」からと言って、終わりにしてほしくない。それなりの患者さんが納得する説明をしてほしのだが・・・・・。