何度も読まれた様子が伺える、こちらの本。
大久保さんが小学生だったころの思い出の
「星の王子さま(サン・デグジュベリー)」
なんと小学生だったころの大久保さんを寝かしつけるために
お祖父様が読んでくださっていたものだそう。
大久保さんご自身も、
色々読んでくれた本の中で
星の王子さまが強烈に印象に残っていて。
大切にとっておいたそう。
あまりにステキな感動的なエピソードで。
御本人のご了承を得てこのお写真の掲載の運びとなりました。
大久保さんからのメールです。
森山雪子様
こんな写真でよければ、どうぞ載せてください。
祖父との思い出の本が、こんなところで日の目を見るとは思いませんでした。
祖父も、あの世でびっくりしていることでしょう。
この本は、昭和28年3月15日に岩波書店より発行されたものです。
訳者は、内藤濯(ないとうあきら)という人で、お値段は160円でした。
訳者の「あとがき」にはこのように書かれています。
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飛行機乗りの作者は、高いところからこの地球を見下ろしているうちに、つまらないことに
ひっかかって、ほんとうの事のよさを知らずにいる人間のばからしさを、つくづく情けなく
思ったのでしょう。
「かつて子供だったことを忘れずにいる大人はいくらもない」と作者は言っています。
この童話をかいたサン・テグジュベリのねらいは、大人という大人に、かつての子供ごころ
を取り戻させて、この世の中をもっと息苦しくないものにしようとしたところにあるのでしょう。
いつまでも子供ごころを失わずにいる大人こそ、ほんとうの大人であることを、子供にも、
大人にも知らせようとしたところにあるのでしょう。
つまりこの童話は、子供と大人とが、肩をならべて読むべき童話だと言いたいのです。
(昭和28年早春 訳者)
大切な思い出を教えてくださってありがとうございます。
そして、その思い出につながるきっかけのコンサートが出来たこと、
本当に良かったと思いました。
ありがとうございました!!